About Calbee Future Lab

カルビーフューチャーラボについて

カルビーフューチャーラボは、社内で当たり前とされてきた、
旧来の常識や慣習にとらわれない発想を目指した組織。
これまでのカルビーにはない視点で、
これまでのカルビーでは作れなかった新商品を作るチームです。
創業の地・広島で活動する彼らの姿を、ここでは紹介します。

創業地・広島から、
次のカルビーに手をのばす

Calbee Future Labo(通称CFL)は、活動拠点を広島に置き、既存の研究開発本部とは異なるアプローチで取り組む開発チームです。理念は「圧倒的な顧客志向」。企業や行政、団体、一般消費者である登録制のサポーターといった社内外の方々と協働し、未来の新商品開発に向けて日々取り組んでいます。メンバー全員で6名と、商品の開発チームとしては少数ながら、企画段階から企業や団体、サポーターを巻き込み開発していくのが最大の特徴。
「社外との協働」広い視野」「広島と共に」といった、これまでのカルビーの技術や感性とは別の視点を大切に、既成概念にとらわれない新たな視点から商品開発をおこなっています。

keyword①
社外との協働

CFLでは、できる限りたくさんの一般消費者の日常生活の話を聞いて、取り組むべきテーマを探求します。そして決まったテーマをもとに商品を企画し、企画に共感してくれるパートナー企業と商品づくりをおこないます。その後、何度も何度も消費者に意見を聞きながら試行錯誤を繰り返し、完成にこぎつけるのです。私たちは"内"にこもることなく、“広げる”ことで新商品づくりのイノベーションを目指します。

keyword②
広い視野

食の起点は食だけに非ず。食は人生そのものととらえ、顧客のライフスタイルに着目した商品開発をします。また、食の魅力は味覚だけに非ず。五感まで“広げた”商品づくりを目指します。

keyword③
広島と共に

私たちカルビーは、広島の地で創業しました。現地では今でも「カルビーは広島の会社じゃ」と、数多くの方が応援してくれます。自由闊達で、進取の精神にあふれたこの地で、自治体、企業、そして住民の皆さんとのネットワークを“広げ”、新しい価値の創出を目指します。

新しい価値を創出するために、CFLのオフィスには多くの工夫がこらされています。年齢も性別もさまざまな人の声が集まった付箋は至るところに貼られ、自らの視界を広げるための書籍はコミックからビジネス書、写真集まで幅広くラインアップ。掘りごたつ式の打合せスペースはプレゼンテーションにも使え、立ったまま使用するハイテーブルの天板はホワイトボードになっており、書き込むことが可能です。打ち合わせやビジネス用途はもちろん、広島のメディアや行政の関係者が頻繁に訪れるオフィスは、まるで自由にアイデアを持ち込む「たまり場」のよう。ワクワクすること、新しいことを求めて、社外から多くの人が集まります。

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カルビーフューチャーラボ 
責任者インタビュー

山邊 昌太郎
Shotaro Yamabe

カルビーフューチャーラボ
クリエイティブディレクター

カルビーに足りない、
危機感にコミットする

私がカルビーへ入社し、カルビーフューチャーラボ(以下CFL)が準備室として設立されたのは、2016年4月。前職の会社に勤めている際に、知人を介してカルビーの江原信副社長とお会いしたことがきっかけです。当時はまだ一介のカスタマーでしたので、カルビーといえば「親しみのあるお菓子の会社」という印象。創業の地が広島であることも、IRを調べる中で知ったほどです。
しかしながら、文字通り「カルビーの未来をつくる当事者」として社内外の環境に思いを馳せると、やらなければならないことが山ほどあることに気付きます。3,000名以上(連結)の従業員を抱え、多くの競合他社に囲まれ、国内の人口はどんどん減っている。決して「今が順調だから」と楽観視できる状況ではないはずなのです。だからこそ、過去の成功に安住することなく、これまでとは全く異なる発想と視点による変革と、そこにコミットできるチームが必要。私は、CFLこそがその役目を担うと確信しています。

組織や常識を越え、価値を届ける

CFLの目標は、3つのヒット商品を開発すること。そして、新商品が生まれる仕組みそのものをつくることです。そして目標達成に向けて、さまざまな取り組みをおこなっています。例えば、サポーターの存在もその一つ。学生や主婦、会社員など、職業も年齢も幅広いサポーターの方々の役割は大きく3点。「インタビューの被験者になること」「試作品を試食して評価すること」「完成して発売された商品を言いふらすこと!」。商品開発のあらゆるシーンでCFLの活動に協力してくれる力強い味方です。
地元大学との協働も新しい取り組みの一つです。CFLの「研究生」としてトレーニングを受け、サポーターへのインタビューを行い、消費者の日常生活における、潜在的な悩みや課題を探すお手伝いをしてくれています。「究極のインターンシップ」ともいえるこの取り組みが評価され、ある大学では、活動に参加した学生に単位が付与されるようにもなりました。
また、企画した商品を形にするにあたり、協力していただくパートナー企業の皆さんとの関係も全く新しいものです。「ありたい姿」に向けて関わる全ての企業が当事者となり、意見を対等にたたかわせ、商品の価値を高めていく。文字通りパートナーとして、一緒に商品づくりをするのです。
これら全てに横たわっているのは、「私たちだけでは何もできない」という考え。だからこそ、より多くの志をもった人たちを集め、そのエネルギーと英知を結集して、新しい価値を生み出していきたい。本気でそう思っています。CFLはカルビーのなかの一組織ではありますが、その組織の壁を越えて、いろんな人と、いろんな組織と、協働してるんです。

広島の地と顧客視点が、未来を拓く

カルビーが得意とする商品開発は、素材や技術を起点においしさを生み出すやり方。いわば「シーズ起点」の発想に強みを持ちます。一方、CFLがおこなう商品開発は「ニーズ起点」。圧倒的顧客視点を大切に、お客さまのことを誰よりも知り、お客さまを起点にした商品を作ります。言い換えれば、カルビーが作れるものを作るのではなく、お客さまが望むものを作るということ。日常に潜む悩みや望みを探り、それを解決できる商品の開発を目指します。
こうした活動に、広島の地を欠かすことはできません。前述の地元企業や大学、行政の協力はもちろんですが、何よりも広島発の企業としてカルビーを愛してくれる、地元の人々の温かさに支えられています。例えばこんなことがありました。CFLが設立された際、記者会見にお越しくださった方へ御礼状を書きました。その束を持って郵便局へ訪れると、窓口の女性から「ニュースで見ました。広島県民として応援しています」と声をかけていただいたのです。感動すると共に、「こんなに愛されているのなら、思いきり関わってもらいたい」と考えました。そこで始まったのが、サポーター制度やパートナー企業との取り組みに象徴される、開かれた組織のあり方です。
私は、これからのカルビーに求められるものは顧客接点と当事者意識だと考えています。つまり、お客さまのことをもっと知ろうとする姿勢と、「我こそが世の中にワクワクするものを届けるんだ」という意欲です。どこよりもその2点にコミットする組織として、CFLが新しいカルビー像を描きたいと思います。

カルビーフューチャーラボ 
メンバーインタビュー

橋本 利和
Toshikazu Hashimoto

少数精鋭のメンバーが一箇所に集う強み

ーCFLに参加された経緯を教えてください

CFLに参加する以前は、営業、商品企画、広告宣伝など、さまざまな部署を経験してきました。現在はそれら横断的な業務経験を活かし、CFLで開発された新商品のマーケティングを担当しています。まったく異なる環境下で新しい商品の開発にチャレンジすることは、困難であると同時にワクワクします。

ーCFLは、どんな組織だと思いますか?

これまでのカルビーの枠にはとらわれず商品開発をおこなう組織。そして、少数精鋭のメンバーで企画から上市まで一貫しておこなう組織です。各フェーズを専任する組織は他にもありますが、調査も含めて上市まで、全員で一箇所にまとまっておこなう組織は珍しいと思います。その意味で、周囲の人や仕事に興味を持って動ける人には最適な環境だと言えるのではないでしょうか。

樋口 謹行
Noriyuki Higuchi

先陣をきって新しい文化を取り入れていく

ーCFLに参加された経緯を教えてください

新卒でカルビーへ入社後、2年半程かっぱえびせんやサッポロポテトの商品開発に携わりました。その後、準備室設立に伴いCFLへ異動。以来、CFL内で開発を担当しています。具体的には、メンバーが企画立案した商品を作ってもらえるパートナーの探索に始まり、試作から生産まで、商品を具現化するプロセスをパートナー企業と協働して行っています。

ーCFLは、どんな組織だと思いますか?

社内の先陣をきって他の業界や人と関わり、新しい文化を取り入れる組織。山邊の言葉を借りれば、「カルビーの出島」だと考えています。また、雑談を大切にするCFLでは、他愛ない会話から商品開発のヒントや気付きが生まれる文化があります。異なる視点と武器を持つメンバーが同じフロアに集まり、協働することで新しい商品を生み出すCFLは、やはり特別な組織だと思います。

堀江 佳世
kayo Horie

フラットな関係性の中で面白いことを探す

ーCFLに参加された経緯を教えてください

前職を共にしていた山邊との縁をきっかけにカルビーへ興味を抱き、転職を経てCFLに参加しました。現在は、サポーターに代表される社外の方々との関係性強化に携わっています。少数精鋭のCFLは、一緒に商品作りをおこなうパートナーの存在が必要不可欠。そのため、協働するサポーターやパートナー企業のみなさんと同じゴールを目指すチーム作りができるよう、日々試行錯誤しています。

ーCFLは、どんな組織だと思いますか?

とてもフラットな人間関係を持つ組織だと思います。上下の関係性にとらわれないことはもちろん、先入観や既成概念を持たずに接するので、臆さずに意見を発信できます。また、世の中に広がる潜在的な不満を解決する、ワクワクする商品を生み出すCFLの仕事に正解はありません。だからこそ、何でも興味を持ち、面白いことを探そうとする姿勢が大切だと思います。

大西 菜穂子
Naoko Onishi

広島の人々と協奏する組織

ーCFLに参加された経緯を教えてください

前職は、外資系製薬会社で営業の仕事に携わっていました。広島で結婚をし、この地でマーケティングの仕事を探す中でCFLに出会いました。以来、商品企画に携わっています。仕事は多岐にわたり、消費者調査用のインタビューをおこなう学生さんのトレーニングをはじめ、インサイトの抽出や新商品のテーマ立案まで一貫しておこないます。多くの工程を経て商品を上市し、お客さまから狙い通りの声が返ってきた際は、この上ない喜びを感じます。

ーCFLは、どんな組織だと思いますか?

協奏する組織だと思います。前述の大学生をはじめ企業や地元の方々など、広島に住む多くの方々の力がなければ、CFLは商品開発をすることができません。だからこそ、共に一つの曲を奏でるような気持ちで巻き込み合い、喜び合うことが大切。CFLには、そんな文化が根付いていると思います。

加藤 克典
Katsunori Kato

しがらみなく、納得するまでモノ作りができる

ーCFLに参加された経緯を教えてください

CFLに来る前から、長らく既存商品の開発に携わっていました。そのため、CFLに参加して以来、その特徴を肌で感じています。例えば、社外との協働の多さはその一つです。CFLが開発する商品は、スナック菓子やシリアルに代表されるカルビーの主力カテゴリ以外がほとんど。自ずと社外の知見をお借りし、商品作りを進めることになります。また、しがらみを抜きに作りたい商品を追い求めることができる点も特徴的です。リソース(資源・資産)を気にせず、自由に発想ができます。

ーCFLは、どんな組織だと思いますか?

CFLは商品開発の仕組みそのものを作っているので、既存の限界や効率を意識せずにモノ作りがおこなえます。言い換えると、納得するまで仕事ができる組織。これまでのカルビーではできなかったことを実現するために、とことんまでやり抜くことができる環境だと思います。