社長インタビュー創立100年を超えてもなお
成長し続ける企業でありたい

カルビー株式会社
代表取締役社長 兼 CEO  江原 信

Q. 経営の基本方針について教えてください。

カルビーグループは、1949年の創立以来、自然の恵みを大切に活かし、おいしさや楽しさを創造し、人々の健やかなくらしに貢献してきました。変わらぬ企業理念のもと、環境・社会・経済を取り巻くさまざまな社会課題に対応し、100年を超えてなお成長し続ける企業となるべく、さらなる変革に踏みだしていくことが求められています。食の安全・安心の確保を前提として、環境や人権に配慮したサプライチェーンの共創、農業の持続可能性向上への取り組みによる自然資本の保全、プラスチックによる環境負荷の低減や循環型社会の推進等に取り組み、継続的な事業成長と持続可能な社会の実現を目指しています。

当社グループは、2030年に向けた成長戦略Change2025(2023〜2025年度)を推進しています。2023〜2025年度を「構造改革期」、2026〜2030年度を「再成長期」と位置づけ、海外や新たな食領域等の成長領域に集中して投資を振り向けることで、収益性と成長性が両立する事業ポートフォリオへの転換を図ります。さらに、100年を超えても成長し続ける企業となるべく、ステークホルダーとともに「サステナビリティ経営」を進化させていきます。継続的な事業の成長と持続可能な社会の実現を両輪として、カルビーグループの企業価値向上を目指します。

Our Value

Q. サステナビリティ経営について教えてください。

サステナビリティ経営は、カルビーグループの成長において重要な事業の基盤です。カルビーグループは、自然素材を活かして人々の健康に役立つ商品をつくるという想いのもと、顧客や取引先をはじめとするステークホルダーとの共創を行ってきました。環境問題やサプライチェーン上の人権問題など企業を取り巻くあらゆる社会課題のうち、カルビーグループが将来にわたって事業活動を継続するために重要な課題をマテリアリティとして定め、重点テーマを設定しています。なお、2020年に特定した8つのマテリアリティについては、外部環境の変化を踏まえ、人権や生物多様性の課題など、より重要性が高いテーマを追加し、5つのマテリアリティと13の課題に再特定しています。

5つのマテリアリティ

  1. 人々の健やかなくらしと多様なライフスタイルへの貢献
  2. 農業の持続可能性向上
  3. 持続可能なサプライチェーンの共創
  4. 地球環境への配慮
  5. 多様性を尊重した全員活躍の推進

今後も環境・社会・経済を取り巻く課題に対して、ステークホルダーとともに新たな価値を創造するサステナビリティ経営を進化させていきます。