特集創業の地・広島に最新鋭マザー工場を建設

新工場「せとうち広島工場」完成イメージ

2024年12月以降順次稼働開始に向けて新工場(広島県広島市佐伯区)の起工式が2023年4月12日に執り行われ、いよいよ本格的に工事が始まりました。新工場の名前は「せとうち広島工場」。カルビー創業の地・広島県から新たなカルビーを発信していきたいとの想いを込めています。そして瀬戸内海から日本各地、世界につながっていきたいと考えています。現在、広島県に立地する2工場(広島西工場・広島工場)の機能の移転・集約は、2037年以降の完了を予定しており、長期間にわたるプロジェクトになります。

起工式 江原社長による鍬入れ
現在の工事の様子 向こうに見える海は瀬戸内海

新工場は、デジタルトランスフォーメーション(DX)や地球環境に配慮した設備の導入により、環境負荷の低減や生産効率の向上を実現していきます。例えばポテトチップスを揚げた際の廃熱をエネルギーに再利用するシステムも取り入れます。

馬鈴薯の皮や残渣、製品になる途中のロス、
馬鈴薯に含まれる水分など、
工場に入ってきた馬鈴薯は
全て無駄なく資源に転換される。

既存商品の供給能力拡大にとどまらず、将来的な新規技術・事業展開も視野に入れながら、次世代型生産体制の確立に向けた人財育成を進める拠点としての役割を担います。

新工場のコンセプト・特徴

「人と地球の笑顔をつくりだす、
未来を形にする工場」

優れた環境性能
再生可能エネルギーや循環型エネルギーシステムの導入により、廃熱や排水、廃棄物を有効活用し、環境負荷を低減。カルビーグループが掲げる2030年の目標(温室効果ガス総排出量30%削減、廃棄物排出量10%削減、水の総使用量10%削減 ※2019年3月期比)達成に貢献します。なお、再生可能エネルギー由来のCO2フリー電力の調達も行うことで、再エネ電力100%(CO2フリー電力100%)を実現します。
生産性の向上
DX等の先端技術を活用し、生産ラインの自動化・省力化を進めます。現在、湖南工場(滋賀県湖南市)に実装しているIoT技術を活用した次世代工場モデルを新工場に応用展開し、より高度な品質管理や高効率な多品種少量生産、将来的には生産ラインの遠隔監視等によるリモートワークの導入を進めます。これら諸施策の導入により、労働生産性(従業員一人あたり)の約6割向上が期待されています。
作業環境の改善
重筋作業の負担軽減や温熱環境の改善、LGBTQに配慮した厚生施設等、安全性と多様性を両立した従業員にやさしい労働環境を実現します。

新工場の概要

名称 せとうち広島工場
所在地 広島県広島市佐伯区五日市港1-2-3
敷地面積 100,010㎡
建物 生産棟(鉄骨4階建て、延床51,167㎡)、原料供給棟(鉄骨平屋建て、延床2,350㎡)の主に2棟で構成
設備投資額 約520億円
(内訳:土地38億円、建物及び構築物245億円、機械装置及び運搬具220億円、ソフトウエア他17億円)
操業開始時期 2024年度より順次稼働開始予定(現在の広島西工場を移転・拡張)
※2037年以降に現在の広島工場を移転・集約予定
主な製造商品 ポテトチップス、Jagabee、小麦系スナック
生産能力 年間約280億円