環境への取り組み

資源の有効活用 地球の資源を枯渇させないために

重要な取り組み

水・熱量のリサイクルの効率化

カルビーグループでは、2020年までに「水」と「廃棄物」の売上金額に基づく原単位を30%削減(2009年度比)することを目標にしていますが、その一環として、水とエネルギーの効率的なリサイクルを進める仕組みを導入しています。2014年11月より、ガーデンベーカリーで、番重ばんじゅう(パン製品輸送の際に使用するプラスチック製の薄型運搬容器)の洗浄に利用している温水(水とエネルギー)を再処理してリサイクルさせるシステム「UF膜処理システム」を稼動させています。これによって、温度の低下が少ない状態でUF膜(限外ろ過膜、Ultrafiltration Membrane)の洗浄分を除く約90%の水と約40%のエネルギーのリサイクルが可能となります。今後も水とエネルギー、廃棄物の循環効率を上げるための取り組みを続けていきます。

UF膜処理システム

UF膜処理システム

UF膜
Ultrafiltration Membraneの訳で、限外ろ過膜とも呼ばれます。孔径0.01~0.001µm程度の多孔質構造をもち、「分子ふるい」効果によって、液体中の物質のろ過、濃縮、精製などの操作を行うことができます。工業分野、医療分野、浄水分野、飲料製造分野等で活用されています。
廃棄物の削減と再資源化

循環型社会の構築に向けて、廃棄物量の削減と再資源化の取り組みを推進しています。生産工程においては、分別収集の推進、廃棄物発生量の抑制のほか、リサイクルフローを策定し、じゃがいもの皮・ロス分などの植物性残さの飼料化や微生物を使った排水の浄化など「ゼロエミッションの推進」と「リサイクル」を柱に活動し、2015年度は再資源化率99.9%を達成しています。
さらに、「全社廃棄物管理委員会」によるスキルアップセミナーを実施し、各工場の担当者における廃棄物管理力の向上を図っています。また、廃棄物処理の委託先との連携強化を進め、廃棄物としていたものの一部を有価物にすることにより、有価率は41.3%となりました。
これからも従業員の研修や、工場でのロス削減活動、植物性残さの有効利用の用途開発などを通して資源の有効活用に取り組んでいきます。

植物性残さの有効活用
鹿児島工場では、ポテトチップスの生産過程で発生するじゃがいもの植物性残さをきのこの菌床として製品化し、業者に提供しています。また、下妻工場では残さなどの産業廃棄物を養豚用の液体飼料「リキッドフィーディング」に再資源化し、地域を巻き込んで食品リサイクル活動に貢献しています。
きのこ栽培の様子

きのこ栽培の様子

使用後の油の再生処理
フライヤー(揚げ調理器)の清掃時などに出る廃食油は、専門業者に委託して再生処理しています。再生された油は、飼料製造時の添加油やバイオディーゼル燃料(BDF)として利用されています。
BDF
Bio Diesel Fuel(バイオディーゼル燃料)の略。菜種油、大豆油、ひまわり油、コーン油などの植物由来の油や廃食用油等にメタノールを反応させ、化学処理をして製造します。軽油の代わりにディーゼルエンジンの燃料として使用できます。バイオマス由来のため、CO2排出量削減の手段として注目されています。2015年7月には、下妻工場の廃食油から再生されたBDFを使った車が、ツインリンクもてぎ(栃木県)で開催された耐久カーレースに出走しました。
耐久カーレースに出走したBDF使用車
廃包装フィルムのリサイクル
各工場では、フィルムなど包装用プラスチック類の廃棄物を専門業者に委託し、ごみ固形燃料として100%リサイクルしています。固形燃料は、高発熱量を持ち燃焼効率も高いため、セメント会社の焼成炉や製紙会社のボイラーなどの補助燃料として活用されています。
廃棄物・水の原単位目標

カルビーグループでは、生産工場の集約、製品構成の変更やつくり方の改善などを行ったことにより、2015年度の廃棄物・水の原単位目標を達成しました。
さらに、廃棄物に関しては、植物性残さの飼料化、汚泥の肥料化、廃食油のBDF化などの有価物化の推進を行っており、今後もさらなる推進を行っていきます。
また、水に関しても、現状の不具合点を抽出していきながら、改善に向けての着手が始まっています。

廃棄物の内訳

廃棄物の内訳

廃棄物の原単位と再資源比率

廃棄物の原単位と再資源比率

※集計対象組織:国内カルビーグループ会社

排水の原単位とCOD(化学的酸素要求量)の推移

排水の原単位とCOD(化学的酸素要求量)の推移

※集計対象組織:国内カルビーグループ会社

廃棄物の管理 ~不適切な使用への対策~

カルビーグループでは、廃棄物量の削減に取り組むとともに、発生した廃棄物の適切な管理に努めています。所定の「廃棄物業者選定フロー」をもとにした業者選定と、定期的な監査を徹底し行っています。
廃棄物を外部に引き渡すにあたっては、半製品、見本品、廃棄製品などのすべてについて「破壊して転用ができない状態にする」という基本ルールを定め、厳しく運用しています。

水資源の有効活用

カルビーグループでは排水管理を徹底的に行い、将来的に排水をリサイクルして循環利用する取り組みを進めています。2012年度に実施した「排水処理セミナー」をベースに、2013年度からはその技能の復帰改善に着手し、2015年度も引き続き取り組みを進めました。今後もさらなる水使用量の削減と水資源の有効活用に努めていきます。

水使用量、排水量の推移

水使用量、排水量の推移

※集計対象組織:国内カルビーグループ会社
※広島工場西棟は中水除く

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