決算サマリー

当連結会計年度の売上高は、245,419百万円となりました。海外事業の伸長により、収益認識基準適用の影響を除外した実質ベースでは前連結会計年度比4.2%増となりました。国内事業は、豆系スナック「miino」等の新価値製品が伸長しましたが、原料ばれいしょ収量減の影響でポテトチップスが減収となったことにより、ほぼ前期並みとなりました。海外事業は、すべての国において売上が伸長し、増収となりました。

営業利益は、食油等原材料価格の高騰影響を、当連結会計年度に実施した製品の価格・規格改定やコスト・リダクションだけでは吸収できず、25,135百万円(前連結会計年度比7.1%減)となりました。売上高営業利益率は10.2%となり、収益認識基準適用の影響を除外した実質ベースでは前連結会計年度に比べ1.1ポイント低下しました。親会社株主に帰属する当期純利益は、為替差益や債務免除益(米国の給与保護プログラム融資の返済免除による利益)を計上したことにより、18,053百万円(前連結会計年度比2.1%増)となりました。

事業別の状況

食品製造販売事業
売上高
245,419 百万円
事業別売上高構成比
(注)

当連結会計年度から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用しております。事業別、製品別、地域別の売上高はリベート等控除前の金額であり、その合計は食品製造販売事業の売上高と一致いたしません。

国内食品製造販売事業
213,602百万円(前連結会計年度比0.0%減)

国内スナック菓⼦
176,888百万円
(前連結会計年度比0.7%増)

ポテト系スナック

ポテト系スナックの売上高は、原料ばれいしょ収量減の影響により、126,882百万円(前連結会計年度比1.5%減)となりました。ポテトチップスは、原料ばれいしょ収量減により販促活動の抑制や製品政策の見直しを行ったことにより、前連結会計年度に比べ減収となりました。じゃがりこにおいても、販促活動の抑制や製品政策の見直しを余儀なくされましたが、「じゃがりこサラダbits大モリ」等のスタンドパウチタイプが伸長し、前連結会計年度に比べ増収となりました。Jagabee/じゃがポックルは、インバウンドや国内旅行者数は引き続き低調に推移しているものの、催事や物産展への積極展開により、前連結会計年度に比べ増収となりました。

スタンドパウチタイプの「じゃがりこサラダ bits大モリ」
スタンドパウチタイプの
「じゃがりこサラダ bits大モリ」

コーン系・豆系スナック

コーン系・豆系スナックの売上高は、豆系スナック「miino」がTVコマーシャル等プロモーション効果により好調で、18,764百万円(前連結会計年度比9.7%増)となりました。

豆系スナック「miino」
豆系スナック「miino」

小麦系・その他スナック

小麦系・その他スナックの売上高は、「かっぱえびせん」や、食感にこだわった高付加価値製品の販売が好調で、31,240百万円(前連結会計年度比5.1%増)となりました。

国内シリアル食品
24,696百万円
(前連結会計年度比10.9%減)

国内シリアル食品の売上高は、中国向け輸出売上を海外子会社に移管したこと等により、前連結会計年度に比べ減収となりました。国内消費向けは、上期は前年の巣ごもり需要の反動により減収となりましたが、中容量タイプの品揃え強化により、下期は回復しております。

中容量タイプのシリアル食品
中容量タイプのシリアル食品

国内その他
12,018百万円
(前連結会計年度比17.3%増)

国内その他(甘しょ・ばれいしょ・物流事業)は、甘しょ事業が卸販売、直営店舗販売ともに好調で、増収となりました。

ポテトかいつかの焼き芋「熟成蔵 紅天使」
ポテトかいつかの焼き芋「熟成蔵 紅天使」
(注)

前連結会計年度まで別掲していた「その他事業」を、当連結会計年度から「国内食品製造販売事業」の「国内その他」に含めて開示しています。

海外食品製造販売事業
64,439百万円(前連結会計年度比21.3%増)

海外スナック菓⼦
56,357百万円
(前連結会計年度比21.4%増)

中華圏で販売中の「じゃがりこ」、インドネシアの新製品「Guribee」
中華圏で販売中の
「じゃがりこ」
インドネシアの新製品
「Guribee」

海外シリアル食品
8,082百万円
(前連結会計年度比20.6%増)

海外においては、重点4地域(北米、中華圏、英国、インドネシア)を中心に各国でスナック菓子の製造・販売およびシリアル食品の販売を行っています。

  • 北米の売上高は、豆系スナック菓子「Harvest Snaps」が、ダラーストア業態向けの小袋の配荷拡大等により好調に推移し、16,156百万円(前連結会計年度比11.9%増)となりました。
  • 中華圏の売上高は、スナック菓子、シリアル食品ともに伸長し、19,590百万円(前連結会計年度比29.5%増)となりました。スナック菓子においては、「Honey Butter Chip」や「Jagabee」、「じゃがりこ」がEコマース、小売店舗向けともに好調に推移しました。シリアル食品「フルグラ」は、小売店舗向けの売上が拡大しました。
  • 英国の売上高は、Seabrook ブランドのポテトチップスとコーン系スナック「Loaded Fries」が好調で、8,025百万円(前連結会計年度比23.3%増)となりました。
  • インドネシアの売上高は、新製品「Guribee」の貢献に加え、既存のポテトチップスや小麦系スナック「Krisbee」が伸長し、6,160百万円(前連結会計年度比51.9%増)となりました。
  • その他地域の売上高は、豪州、タイおよび韓国で売上が伸長したことにより14,507百万円(前連結会計年度比11.8%増)となりました。