2026/03/31

5年をふりかえり皆の想いを共有!「miino 粟島一人娘プロジェクト」未来を描くオンライン座談会

2021年にスタートした「miino 粟島一人娘プロジェクト」。粟島で愛される青大豆「一人娘」の栽培を通じて、島の皆さん、全国から集まるファン、カルビー社員が手を取り合い、持続可能な農業モデルを目指してきました。

プロジェクト開始から5年目を迎えた2026年2月、累計300人以上が粟島を訪れ、島の皆さんとの交流を重ねてきたこれまでの歩みを振り返り、次の一歩をみんなで描くための「オンライン座談会」を開催しました。

画面越しに集まったのは、カルビーのプロジェクトメンバー、粟島観光協会の皆さん、「島のばあば」として愛される島のお母さんや子どもたち、全国から何度も島へ足を運んでくれているツアー参加者の皆さん。

総勢18名以上が参加した、熱気あふれる座談会の様子をレポートします。

猛暑・干ばつ・病害虫に負けないように

まずは本プロジェクトの責任者を務めるカルビーの長濱さんから、これまでの5年間の振り返りと現状についての報告が行われました。

(長濱さん)
「2022年から収穫が始まり、作付面積も40アール、80アール、120アールと年々拡大してきました。しかし実は、1アールあたりの収穫量が一番多かったのは初年度なんです。近年は記録的な猛暑や干ばつ、そして『紫斑病(しはんびょう)』などの病害虫被害が多発し、非常に厳しい状況が続いています」

「miino 粟島一人娘プロジェクト」で栽培される豆は、特別な「miino」として商品化されてきました。しかし猛暑・干ばつ・病害虫に見舞われた2025年度は、大切に育てた豆の多くが規格外となってしまい、苦渋の決断として「商品化見送り」という結果になりました。

農業は大自然の営み。思い通りの結果にならないこともあるなかで、長濱さんは前を向いて語ります。

(長濱さん)
「だからこそ、来年度は戦略を変えます。作付面積をあえて約69アールに縮小し、目の届く範囲でより丁寧な栽培管理を行います。これまで極力控えてきた農薬も、豆を守るために種子の消毒などを適切に行い、収量の安定化を目指します」

規模を追いかけるのではなく、今の環境に合わせて「確実に育てる」。そんな方針転換が皆に共有されました。

継続のために。皆が「大切にしたいこと」

次に、プロジェクトの開始時から粟島に通い続けてきた、朝日広告社の井上征一郎さんがファシリテーター役となり、オンライン座談会を進行します。

お題は「このプロジェクトを続けていく上で、私たちが本当に大切にしたいことは何か?」「そのためにできる小さな次の1歩になるような新しい取り組みは?」。井上さんの進行で、一人ひとりが改めてプロジェクトを振り返り、心の内を共有していきます。

「島の人の負担を減らしたい」というファンの声

まずは「ファン」の皆さん。

種まきや草取り、収穫を体験するツアーに「5回参加しました!」「6回参加しました!」というベテランも揃うなか、皆さんから飛び出したコメントには「島の人たちの負担を減らせたら」という島への想いがあふれていました。

「島の人たち、特にばあばたちの負担にならないことが一番」
「私たちはツアーの時しか作業ができないけれど、島の皆さんは(豆の)選別や水やりなども大変そう」
「参加者が自己解決できることは、自分たちでやっていけたら」
「継続的に参加できたら。継続して粟島や豆のことを考えていきたい」

畑で汗を流すだけでなく、島のばあばたちにお味噌や伝統菓子づくりなどを教えてもらい、お手製の料理を味わいながら過ごしてきた粟島での時間は、ファンの皆さんには「ツアー参加者」を超えた当事者意識が育まれていました。

「皆さんに会えることが励み」という島の声

一方、島のばあばからは、

「皆さんと交流して一緒に作るのが楽しみなんです。ばあばの負担減らしたいといってくれるけど、会えることが励みになっているので、がんばります」
「人とのつながりが本当にうれしい。ツアーを通して届く声が島の励みになっています」

という声も。オンライン越しに温かな想いが交差します。

オンライン座談会では、「miino 粟島一人娘プロジェクト」を持続可能な取り組みにするためのヒントが多数集まりました。

「新しい参加者を増やしたい!」
「一過性のイベントではなく継続して島に関わり続けられる環境が大切」
「3泊4日などで島のゆったりとした時間を楽しむ余白も残したい」
「毎回当選するかどきどきしています。当選しなくても参加したい人は自力で参加できるシステムがあれば(でもTシャツは欲しい!)」
「ばあばキッチン(粟島ツアーの夕食会)を参加者も手伝えたら」

「一人娘グッズを売って、その売り上げをプロジェクトや島に還元!」
「ツアーの時期以外でも島に来て自由に畑を見に行けるようにする」
「今までの参加者や関係者限定でボランティアバンクを作って、手伝いたいという方々がもっと農作業に参加できる機会を作る」
「じゃがりこ探検隊やかたあげ応援部のようなコミュニティサイトをつくる!」
「私の一人娘栽培日記(各自が持ち帰った種をプランターなどで栽培し生育過程を投稿)をつくる」
「参加後の参加者座談会、一人娘・粟島に関するイベントなど、オンライン・オフラインでのイベントを実施する」

などなど。島の負担を減らしながらも、新たな参加者を集め、楽しさも広げていくたくさんのアイデアがたっぷりと集まり、島のばあばからはこんな心温まる言葉も。

「だんだん年もとってきたけれど、皆さんと交流して一緒に豆を作ることが、私の大きな励みであり楽しみになっています。また元気に会いましょうね!」

5年で育った絆をもとにより良い未来へ!

粟島で大切に育てられてきた青大豆「一人娘」をきっかけに「美味しい豆を育て、特別なmiinoをつくる」という目的を超えて、人口300人台の小さな島の未来にも貢献する「人と人との絆」が育まれている「miino 粟島一人娘プロジェクト」。

大地の恵みをいただく農業の現場では、「商品化見送り」という思い通りにいかない経験が起こることもあります。

しかし、そこで落ち込み、辞めてしまうのではなく「じゃあ次はどうすればもっと良くなるか?」を、企業・消費者・地域の関係者が「自分ごと」として本気で考えることができる絆が、プロジェクトから5年で育った最大の宝だと感じる時間でした。

ワークショップの最後はmiinoポーズで記念写真。

ここで生まれたアイデアをもとに、さらにパワーアップしていく「miino 粟島一人娘プロジェクト」に、ぜひご期待ください!

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