地ものがたり
#06
青森県藤崎
青森りんご農家との取り組みと
津軽こぎん刺し。
2022年11月ふじりんごの収穫時期に、
青森県藤崎町の
りんご農園さんを訪問しました。
青森のお土産として販売している
「カリッとりんご」の原料、青森県産
ふじりんごを紹介します。
藤崎町は、青森県津軽平野のほぼ中央に位置しており、町域には山岳・原野がなく、農業に適した肥沃な土壌に恵まれています。
そんな藤崎町はりんごの「ふじ」発祥の地。1938年、誘致によって藤崎町に創設された農林省園芸試験場東北支場で寒冷地での農業に関する広範な研究が行われ、その最大の産物が「ふじ」の育成です。1962年に藤崎町の町名などにちなんで命名・品種登録されました。
左右のりんごの木、何が違うでしょうか?
葉っぱの量が違うことがわかるでしょうか。
左が葉とらずりんごの木、右が葉摘みをしたりんごの木です。
右の木のりんごの方が赤く色づいています。
次のりんごの木、何が違うでしょうか?
葉っぱの量が違うことがわかるでしょうか。
上が葉とらずりんごの木、下が葉摘みをしたりんごの木です。
下の木のりんごの方が赤く色づいています。
葉とらずりんご
日光に当たらなかった部分が赤く色づいていない
りんごは赤くて当然だと思っていました。でも実際はきれいに赤く色づかせるためにすごく手間がかかっていました。日光(紫外線)にあたる時間が長いと、りんごの中のアントシアニンという色素が増え、赤い色がつくようになります。
日光がしっかり果実にあたるために、白や銀のシートを木の下に敷き日光を反射させたり、果実に日陰を作る葉を摘みとったり、さらに、陽光面だけでなく反対側の陰光面にも光をあてるために実をまわしたりします。この作業によって果実全体に色がつくようになるのです。しかもこの作業はすべて手作業!!りんごひとつひとつ葉のつき方や日光のあたり方を見ながら高いところは脚立にのぼって作業されています。
<山野さんからのコメント>
青森のりんごをたくさんの人に世界に広げたいと思っています。
りんごにはたくさんの品種がありますから、いろんな品種のカリッとりんごが登場することを楽しみにしています!!
今回のリニューアルのパッケージには青森の伝統的な刺し子である「津軽こぎん刺し」模様を使っています。青森を訪れたときその模様の可愛さにひかれ、カリッとりんごに絶対合う!と思ったのがきっかけです。
津軽こぎん刺しとは青森県津軽地方に伝わる伝統的な刺し子で、衣類に糸を刺し、津軽地方の防寒や衣類の補強のために行われていた、生活の一部だったそうです。そんな中、女性たちの美意識と工夫でたくさんの模様が生み出されました。
昭和30年代に刺繍が流行し、津軽こぎん刺しも色や素材のバリエーションが増え手芸として発展。今日ではグラフィック化もされ、より広く模様として使われるようになってきています。
今回のデザインは、カリッとりんごオリジナルの津軽こぎん刺し模様です。
流れと呼ばれる長方形の枠模様と空白部分を積み重なるりんご箱に見立て、りんごたちがりんご箱で運ばれて、カリッとりんごとして世の中に出ていく工程をイメージした模様です。伝統のこぎん刺し模様をベースにデザインしています。
<山端さんからのコメント>
伝統のこぎん刺し模様をベースにデザインをしています。可愛いだけでなく伝統柄を守り伝統を残すことが大事だと考えています。
カリッとりんごを通じて津軽こぎん刺しを多くの人に知ってもらえたらと思います!津軽こぎん刺しはこどもから大人まで幅広く楽しめますので気になった人にはぜひチャレンジしてほしいです。
図案をダウンロードして、
カリッとりんごの津軽こぎん刺しに
チャレンジしよう!
Information
kogin.net
津軽こぎん刺し模様を使ったいろんなデザインを手掛けていらっしゃいます。
また東京都調布市にある事務所では、津軽こぎん刺し教室も行っています!
https://kogin.net/
2022年11月取材
商品担当者より
カルビー株式会社 三木 春香