地ものがたり
#10

福島県喜多方

田んぼからの酒造り。
畑からのポテトチップスづくり。
共通点が出発点。

福島県喜多方市は、
飯豊山連邦の万年雪がもたらす地下水が
稲作と酒づくりを豊かな
産業として発展したきたまち。
味噌や醤油などの
発酵食品づくりも盛んで、
それらを保存するために蔵も多く、
蔵のまちとしても有名です。
今回は江戸時代中期の
寛政2年(1790年)創業、
大和川酒造店との取り組みを
ご紹介します。

佐藤雅一社長

“喜多方は、喜多方ラーメンも有名になりましたが、それも含めて「水」がいいことがつながっています。ミネラルが少なく、発酵の調整には手間暇が多い超軟水ですが、その分やわらかい口当たりの日本酒がつくれるのです。 "9代目弥右衛門 佐藤雅一社長に教えていただきました。

酒粕

"第二次世界大戦も乗り越え、230年以上続けてきた酒づくりですので、いくつかの転機はあるのですが、平成19年に立ち上げた農業法人「大和川ファーム」の存在は大きく、自社田として酒米の栽培をはじめたこと。

品質の良い米を、安定的に仕入れることが難しくなるのではと考え、「田んぼからの酒造り」を実践しています。

もちろん喜多方、会津盆地の豊かな気候風土に育まれた素材にこだわりたい。そんな想いも強くありました。でも、納得がいく酒米が獲れるまでは10年かかりましたね。"

工場内

"人気があるのは、純米辛口 弥右衛門です。 自社田・自社栽培の酒米、夢の香を60%まで精米した冷酒でも燗でも美味しい万能なお酒。 食事にもよく合う、地元喜多方の普段飲み用のお酒です。"

今回の一緒に取り組んだ商品「ポテトチップシュ」は、 大和川酒造店の中でも新感覚のお酒として提案する「さん-Sun-」との コラボレーションです。

"20代や30代の日本酒を飲まない人たちにも、おすすめしたいのが「さん-Sun-」です。昔ながらの生酛仕込みの製法を応用し、天然乳酸菌の酸味を強調。 甘酸っぱい新しいテイストを提案しています。"

そこでカルビーからは「さん-Sun-」とのペアリングを意識した味付けを数種類ご提案。大和川酒造店の皆さまに試食していただき、検討を進めていきました。その過程の中、佐藤社長から印象的な一言。

"これ以上味が濃いと、酒の味がにごってしまう。"

ワークショップ1
ワークショップ2
ワークショップ3
ワークショップ4

食べるものの味や食感と、お酒を合わせていくペアリング。難しいのでは?人によっても違う?初心者には、よく分からない。。。という印象もあるかもしれませんが、お酒の味がにごらず美味しく感じられること。それが大切なバランス感なのですね。

"もちろん好みは皆さんあるかも知れませんが、 「あれ、結構うまいじゃん!」と感じてもらいたいですね。 大和川酒造店とカルビーで考えた、おいしいペアリングの基準。 ぜひたのしんでみてください。"

担当者

商品担当者より

カルビー株式会社 福原 椋太

「ポテトチップシュ牡蠣アヒージョ味」は福島県の抱える課題、「若年層の日本酒離れ」の解決の糸口となるべく、開発を開始しました。開発にあたっては、大和川酒造店様をはじめ、福島県・酒造組合・地元企業の方々と一緒にワークショップを行い、若年層にぜひ飲んでいただきたい日本酒「さん-Sun-」に合う商品を目指し、味、パッケージ、商品名などをゼロから考え、カタチにすることができました。
普段日本酒を飲まない方にもきっと楽しんでいただけるはずです。ぜひお試しください!

ポテトチップシュ×日本酒「さん-Sun-」

ポテトチップシュ 牡蠣アヒージョ味

ポテトチップシュ 牡蠣アヒージョ味

細切りカット×堅あげ製法のカール形状ポテトチップス。ガーリックの香ばしい香りと、あと引く牡蠣のうまみをオリーブオイルの風味でまとめ上げました。
福島県の「大和川酒造店」監修。フルーティーな日本酒「さん-Sun-」に独特の食感と形状、牡蠣アヒージョの味わいが相性ぴったりの新感覚の組み合わせです。

購入できる場所
スーパー

※数量限定販売となります。
※一部チェーンに限り、
栃木県と茨城県でも発売します。
※コンビニエンスストアでの取り扱いはありません。

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