地ものがたり
#03

新潟県粟島

日本海に浮かむ粟島で、
新しい地ものがたりを作ろう。
島全体と取り組む、
おいしさの保存。

私たちはいつも、
新商品を開発するために
全国からたくさんの素材を集めています。
その時の企画会議のテーマは「miino」。
数種類の豆のなかに「一人娘」という
ブランド豆があったのです。
それが新潟県粟島(あわしま)との
出会いでした。

粟島MAP

日本海に浮かぶ周囲23kmの離島「粟島」は、まるで粟粒のように小さいことから名付けられました。見渡す限りの大自然が広がり、透き通るような海。島ならではの美味しさ。島で暮らす温かな人々が営む民宿、お店、観光体験も豊富です。

粟島
粟島の景色
船

粟島へ向かう

歓迎の看板

歓迎の看板

粟島だけで育てられている豆の在来種「一人娘」は、素材だけでとても甘みがあり、加工すればさらにおいしくなると感じました。試しにmiinoをつくるラボで揚げてみたところ、豆腐屋さんのような豆のいい香りが漂って、別の開発チームが集まってきたほど。すごい豆を見つけてしまったと、早速産地である粟島に向かったのです。

現地にて視察

現地にて視察

生産者の方との交流

生産者の方との交流

現地で生産者のみなさんとお会いし、「一人娘」の現状を知ることになります。粟島の人口は1955年の855人をピークに減り続け、今は340人ほど。粟島浦村は国内で4番目に小さな自治体でもあり、このまま生産者の減少が続けば「一人娘」は存続ができません。単なる新商品開発だけではなく、素材が抱える課題に取り組む必要があったのです。

説明会

粟島とカルビーで「一人娘」をmiinoブランドとして商品化するために説明会を開きました。そこで島の方から言われた言葉が忘れられません。「カルビーが取り組むことはありがたいが、目前に高齢化という課題があって、生産者がやめていく中で、どう実現させるのか?」と。
そこで分かっていたつもりになっていた自分を反省して、この取り組みで最大の壁は担い手の確保であり、それをいかに解決するかなんだと強く実感しました。

種まきや雑草刈り

粟島全体に向けて協力を募り行った種まきや雑草刈り

農作業のお手伝い

カルビー社内でも参加者を募り実施している農作業のお手伝い

私自身、3ヶ月に1度粟島に来て農作業を手伝ったり、島のみなさんと作戦を練っています。いつも感じているのは、人の良さや環境のおもしろさ。都会にいると感じることの少ない経験です。そこで「一人娘」をmiinoブランドで発売することで、私と同じ経験を広げることができるのでは?と考えるようになりました。それは、「一人娘」だけではなく、粟島のためにもなるのかもしれません。

今年はじめての企画として、カルビーのファンのみなさんやこのプロジェクトに興味のある方に向けて、「一人娘」の収穫体験ツアーを企画しました。カルビーとしても珍しい、商品より先に畑に行くという。。ですが、私たちのように地域の皆さんとふれあいを通じて農業体験することで、「一人娘」を知ってもらい、新しいmiino商品をたのしみにいしていただく。そんな新しい商品づくりが、粟島のまちづくりにもなる企画にしていきたいと考えています。

〜番外編〜

番外編人物写真

<偶然の出会い>
たまたま観光で粟島に訪れていたあるファミリーとの出会いです。
私がこのPJのTシャツを着て島内をウロウロしていたら、突然二人の子供が「そのTシャツどこで買えますか?」と声をかけてくれました。
話を聞くと、なんとmiinoのファンだという事でした!

こんな出会いは奇跡だと思い、島の子供たち用に作っていたTシャツをプレゼントすると満面の笑みで喜んでいただけました。
写真はその瞬間の1枚です。

担当者イラスト

商品担当者より

カルビー株式会社 藤東 亮輔

粟島で何より良いのは「人」。行くたびにいろんな人に声を掛けてもらえるんですよ。自身の家族にも気付くと「あのばぁばがね…」と粟島の話をしていて、第二の故郷になっている。 島の人からすると、いきなりカルビーという会社がやってきて「いっしょに一人娘を栽培しませんか」って訳が分からない。それでも少しずつ信用を得てというか、いっしょにやろうとしてくれることがうれしい。絶対に裏切ることはできないな、と思います。

粟島収穫体験レポート

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