北海道の農業をともに支える!コーンレンジャーのお仕事 ~Part1~

こんにちは!
今回は、じゃがいもではなく“とうもろこし”の裏側に迫ってみます。

実は、じゃがいもと同じく主に北海道で栽培され、収穫時期も近いこの2つの作物。
これまで「じゃがいもDiary」でも何度か登場したフィールドマンのように、とうもろこしにも品質を守る“ヒーロー”がいることをご存じでしょうか。

北海道十勝を拠点とする「味の素食品北海道株式会社」には、“スーパースイートコーン” 栽培を支える専門チームがあります。その名も「コーンレンジャー」です🌽
生産者さんの栽培をサポートし、品質にこだわったスーパースイートコーンを調達するために日々活動されています。
仕事内容や栽培地域はフィールドマンと近いものの、実は抱えている課題はまったく異なるのだとか。

そこで今回は、訓子府(くんねっぷ)町と芽室町で活躍するコーンレンジャーの皆さんに、お仕事の裏側から畑へのこだわり、そして未来への想いまで、たっぷりとお話を伺いました。


前編と後編に分けてご紹介します!

味の素食品北海道株式会社とは?
1969年に味の素グループの一員として創業。北海道の豊かな農地を活かし、原料作物の栽培から加工、製品化までを一貫して行う会社です。

現在は、訓子府町と芽室町に2つの工場を持ち、主に以下の商品を製造しています。
■訓子府工場:「味の素KKコンソメ」、「鍋キューブ🄬」、「パスタキューブ🄬」 など
■十勝工場(芽室町):「クノール®」をはじめとするスープ素材、クルトン  など

どちらの工場でも生産されているのが、コーンレンジャーが調達する北海道産スイートコーンを使った“コーンパウダー” です。

コーンレンジャーとは?
スーパースイートコーンの播種から収穫までを緻密に管理する職種。「畑と工場をつなぐ橋渡し役」として、品質にこだわったスーパースイートコーンを安定的に届けるために日々畑を見守っています。

現在は 5名(訓子府町2名、芽室町3名)で、多くの契約生産者の畑を担当しています。
【主なお仕事】
・畑の管理
・生育状況の確認
・収穫適期の判断
・契約生産者さんとのコミュニケーション
・工場との調整

====
今回取材にご協力いただいたのは、コーンレンジャーの髙原さんと和賀さんです。

●素材開発部 農産グループ 髙原 靖(たかはら やすし)さん

1991年 新卒入社。十勝工場生産業務を経て、1993年から十勝エリアのコーンレンジャーを務め、2010年より訓子府エリアのコーンレンジャーを務める、2023年には両地区を統括する課長に就任。
今年でコーンレンジャー歴27年となり、現チーム内で1番のベテラン。

●素材開発部 農産グループ 和賀 彩文(わが あやみ)さん

入社して15年間は商品開発に従事し、トマトやビーフエキスなど商品化前の粉末パウダーを扱う業務や、スーパースイートコーンの栽培試験を担当。
「どんな種を、どんな畑で育てればよりおいしいコーンになるか」を研究。その後の4年間は品質管理業務を担当し、2025年春に女性初のコーンレンジャーに就任。

コーンレンジャーの歴史
-“コーンレンジャー”という職種は、1969年の創業時からあったのでしょうか?
髙原さん:名前は違っていたようですが、当時から畑を管理する役割はあったようです。スーパースイートコーンを使った商品は当社の特徴のひとつでもあるので、商品に適した原料を安定的に調達するという考え方は昔から変わっていません。

-“コーンレンジャー”という名前はいつ生まれたのですか?
髙原さん:約20年前、小学生向けの食育活動で「コーンレンジャー」と名乗ったことがきっかけで広まりました。元々は「フィールドマネージャー」などと呼んでいたようですが、「コーンレンジャー」のキャッチーで呼びやすい名前がだんだんと定着したのだと思います。

コーンレンジャーのお仕事
-コーンレンジャーの年間のスケジュールを教えてください。
和賀さん:5月から播種を開始し、防除や除草を行いながら、8〜9月に収穫します。年間の流れはカルビーポテトのフィールドマンとほとんど同じだと思います。
契約生産者さんの中には、カルビー向けのじゃがいもを栽培されている方もいらっしゃいます。

▼年間のお仕事の流れ
5月:播種(種まき)
8〜9月:収穫
秋〜冬:振り返り、翌年の計画づくり

↑種まきから2か月後の様子

-スーパースイートコーンを扱う上で特徴的な点はありますか?
和賀さん:鮮度が大切なスーパースイートコーンは貯蔵に向かないため、収穫したその日のうちに加工するのが鉄則です。
収穫の適期はわずか1週間。粒の大きさや甘さが最適なタイミングを見極めて収穫し、そのまま工場へ運びます。ピーク時には、計画に沿って朝5時から夜8時まで作業することもあります。

-収穫のベストタイミングはどのように判断しているのですか?
髙原さん:うーん…長年の勘ですかね。(笑)・・・と言いたいところですが、それでは人によってバラつきがでてしまうので、これまでのデータをチームで共有し、地域ごとの特性も踏まえて判断しています。
同じ地域でも雨の通り道や、日当たりで生育が変わるので、そのあたりはこれまでの経験も頼りに、畑を実際に見ながらどういう順番で収穫していくのがいいのか決めています。あとは、周囲の小麦の開花状況なども見て「あれ、今年は全体的に早まっているな」とかも考えたりしています。

-さまざまな環境を考慮したうえでのタイミング勝負ということですね。収穫作業の計画というのは、どのように立てられるのですか?
髙原さん: 春の段階で、収穫期に合わせて生産者さんに播種日の計画を依頼するんです。畑ごとに「ここは何日から何日ぐらいまでに蒔いてください」というようなお願いをして、収穫タイミングを調整します。
 より糖度の高い状態を保つために、私たちは収穫後速やかにスーパースイートコーンを加工しています。そのため、工場の稼働状況に合わせた播種計画が必要になります。そこが貯蔵できるじゃがいもとは大きく違う点ですね。

↑スーパースイートコーンの収穫の様子

====
後半では、現状の課題と未来への想いについてお話をお伺いします!

コメントを投稿する

ニックネーム
本文
アイコン設定