北海道幕別の畑から ~植え付け編~
こんにちは!北海道も少しずつ暖かくなってきました。
さて、今回は、北海道十勝地域幕別町の香西(こうざい)さんの畑に、幕別支所フィールドマン(産地担当者)の杉浦さん、斉藤さんとお邪魔しました。
取材当日は天気に恵まれ、絶好の植え付け日和でした。青く澄んだ上空からは帯広空港へ向かっている飛行機からエンジン音が聞こえました。
そして、畑の向こう側から”ガタガタガタガタ…”と、軽快なリズムが近づいてきました。青空に負けず鮮やかに光り輝く青色のトラクターを発見!
約3ha(30,000㎡)の畑に、カルビーポテトが品種開発したじゃがいも【ぽろしり】の植え付け作業を行っている真っ最中でした。
※約3haは、サッカーフィールド1面の約4.2倍
トラクターにセッティングされたポテトプランターに種いもを補充していきます。
コンテナには、元気よく芽をだした種いもがたくさん入っており、補充するだけでも、とても体力を使う大変な作業です。
種いもの補充が完了したら、いざ植え付け開始!
香西さんが使用しているポテトプランターは、4本の畦(うね)に種いもを植え付けることが可能な機種です。走行速度を調整して走らなければ、種いもの植え付け間隔にばらつきが生じ、結果としてできるじゃがいもの大きさに影響してきます。
長年の経験があるからこそなせる技ですね。
先ほどもふれたように、種いもが一定間隔で植え付けられることにより、収穫する際のじゃがいもの大きさがそろいやすくなります。
種いもは、下の拡大写真にある【スプーンバケット】といわれる種いも用のカップに充填され、植え付けられていきます。中には【スプーンバケット】に種いもが補充されなかったり、複数充填されることで、植え付け間隔がまばらになる可能性があります。
写真に写っている二人の方は、【スプーンバケット】に1個ずつ種いもが充填されているか確認し、種いもがない場合は補充する作業を行っています。
以前、この作業を体験させてもらったのですが、この【スプーンバケット】がわんこそばのお椀のように次々と流れてくるので、かなりの集中力ととっさの対応が必要でした。
下の写真は、フィールドマンの斉藤さんがポテトプランターのチェックポイントについて説明している様子。フィールドマンは、じゃがいもに関することだけではなく、こういった農業機械についても詳しい必要があるんですね。
今年のゴールデンウィーク後の十勝の天気は、雨予報だったため、雨が降る前に植え付け作業が完了するよう、寸暇を惜しんで作業を進めていらっしゃいました。
作業の合間に生産者さんとの情報交換。じゃがいものことはもちろん、今後の気候変動や世間話など多岐にわたるそう。
真剣な表情でお話をされているなかで 時おり和やかに談笑することもあり、なんだかとても親密だと感じました。
植え付け作業のお忙しい中、快く取材に協力してくださった、香西さん、幕別支所の杉浦さんそして斉藤さん、ありがとうございました!
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