熊本県玉名市の畑から ~植え付け編~

こんにちは!
立春を迎え、だんだんと春を感じる季節になってきましたね。

植え付けのトップバッターである九州では、まだ寒さの残る1月下旬から植え付けがスタートしました。植え付け完了時期は2月末を予定しており、この1か月間がまさに勝負の時期だそうです。

今回は熊本県玉名市を訪れ、植え付けの様子を取材させていただきました。


玉名市では2014年から契約生産がはじまり、現在6戸の契約生産者が活躍されています。作付面積も年々拡大し、今では九州の中でもトップクラスの一大産地へと成長しています。
そんな玉名市で、当初から契約をしていただいている株式会社1stの一瀬さんにお話しをお伺いしました。

↑(右から)一瀬さんご夫妻と、奥様の姉の篤子さん

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-まずは産地の特長について教えてください。
九州では北海道のように個人経営が主流ではなく、法人経営で複数作物を栽培しているところが多いので、 人と人とのつながりがより強いと思います。玉名市でいうと人が温かく、作物の種類に関係なく生産者同士でのやり取りが頻繁に行われている印象です。
栽培面では、台風の影響を受けにくい土地柄であることや、台風シーズンの7~8月には収穫作業が終わっているのはこの地域特有のメリットだと思います。

-今年の植え付け状況はいかがですか?
今年はとても順調です。植え付けのタイミングで雨が降っていないので作業がしやすく、もうすでに半分ほどが終了しています。
ただその分、水不足による土の乾燥は少し気になっています。(2/4取材時点)

↓植え付け機を押して歩きながら、マルチシートに穴を開けて種芋を植えていきます


-乾燥するとどのような影響があるのでしょう?
風で土が飛ばされやすくなり、うまく培土(土を盛ること)ができにくくなります。なので、畑が少し湿っているぐらいがじゃがいも栽培ではベストなんです。

-昨年の収穫はどうでしたか?
昨年は今までで1番大変なシーズンでしたね。収穫のタイミングで断続的に雨が降り、収穫作業がストップしてしまったことで、必然的に収穫作業が長引いてしまいました。その影響で田植えの作業も後ろ倒しになり、他の作物との調整に悩まされました。
ですが、収穫タイミングを遅らせたことで、結果的にじゃがいもの収量が多くなったのはよかったです。

-カルビーポテトと契約をしてどれくらいになりますか。
今年で13年目になります。もともとは米や麦をメインで栽培していましたが、近くでじゃがいもを栽培している方がいて、そこからじゃがいも栽培に興味を持ったのがきっかけです。

↓植え付け前の種芋


-じゃがいも以外にも何か栽培されていますか?
米や飼料用稲、ミニトマト、キャベツ、あと少しですが大根やしいたけも作っています。もともとはお米を主体にしていましたが、最近ではじゃがいものほうが逆転しそうな勢いです。

-じゃがいもを栽培するにあたっての大変さは感じますか?
個人的にはお米に比べれば、じゃがいものほうが栽培しやすい気はしています。お米は水の管理が難しいんですが、じゃがいもはむしろある程度の雨はあったほうが良いので、水の管理をしなくていいのは楽です。ただ、バケツをひっくり返したような許容範囲を超えた雨量になるとどうにもできないですけどね。(笑)
あとは、収穫時の選別作業も奥さんや子どもたちが楽しんで手伝ってくれているのは助かってます。

-じゃがいも栽培のノウハウなどはどのように学ばれたのでしょうか?
最初はカルビーポテトの社員の方が頻繁に来てくださっていました。知らない人がよく来るので、作業を手伝ってくれている奥さんなんかは「スパイなんじゃない?」と思っていたほどだったみたいです。(笑)

↓植え付け作業の様子


-今後の目標や目指している姿はありますか?
八代市は、“八代といえばトマト!”のイメージが浸透しているので、いずれは玉名市も“玉名といえばじゃがいも!”と言われるようになりたいです。
玉名市の生産者みんなで協力して、もっと大きなじゃがいも産地にしていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。
やはり「おいしく食べてほしい」という気持ちが一番です。自分も子どもの頃は理解できていなかったんですが、生産者になってみると、こんな大変な思いをして作られていたのかと、身をもって実感しています。
だからこそ、心を込めて育てたじゃがいもを皆さまにもおいしく味わっていただけたらうれしいです。

ご家族の仲の良さがこちらにも伝わってくる取材でした!ご協力いただきありがとうございました!

ーーーーーー番外編ーーーーーー
じゃがいも栽培におけるファーストステップの植え付け!そのおおまかな流れをご紹介します。

↓まずは陽に当てて、種芋の芽出しを行います


↓植え付けしやすい大きさにひとつずつカット。なんとすべて手作業です!
※地域によっても異なります


↓切った種芋を植え付け機にセット


↓いよいよ植え付け!長い道のりを何往復も歩いて植えていきます。
植え付け位置の間隔、深さ、横の畝との距離も、品質の良いじゃがいもを作るうえではとても重要なんだとか。


収穫は5月頃。おいしいじゃがいもがたくさんできますように!
また畑の状況をお届けします。お楽しみに。

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