茨城県茨城町の畑より ~開花・収穫編~

こんにちは!

もうすっかり夏を感じる暑さになってきましたね。

関東では、たっぷりと太陽を浴びて大きく成長したじゃがいもたちの収穫が真っ盛りです。
昨年は雨の影響で収穫量が伸び悩んだそうなので、今年は豊作になることを祈っています…!

茨城県では、6月上旬から7月末にかけてじゃがいもの収穫が行われますが、まさに今が収穫の最盛期。

実は、関東のじゃがいもは生育期である5月の天候によって収量や品質が左右されることが多いそうです。
今回取材を行った5月上旬には、「今のところ順調に育っていますよ」とお話しされており、畑ではきれいな花も咲き誇っていました🌼

さて今回は、カルビーポテトの契約生産者さんの中でも特に大きな栽培面積を誇る、
茨城県茨城町の髙根澤さんのもとを訪れました。


農業とはまったく関係のない仕事から一転、今では畑と田んぼ合計で約90ha(ヘクタール)という広大な農地を管理されています。(なんと東京ドーム約19個分!)
22歳で本格的に農業の道へ足を踏み入れ、約12年経った現在では茨城町の農業を牽引する存在となりました。

なぜ農業を始められたのか、広大な農地をどのように管理されているのかなど、たくさんお話をお伺いました。

↑茨城県茨城町の契約生産者 髙根澤さん

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祖父の背中を追いかけて飛び込んだ農業の世界
-農業を始められたきっかけについて教えてください。
もともとは農業とはまったく関係のない仕事をしていました。ただ、祖父が少し農業をやっていたので興味はありました。本格的に農業をやろうと決心したのは、22歳のときです。

-最初に栽培を始めたのがじゃがいもですか?
いえ、最初は祖父がやっていた田んぼを引き継いだので、お米がメインでした。じゃがいもは当時、70〜80a(アール)程度しか作っていなかったです。

-そこから、どのようにして規模を拡大されたのでしょうか。
祖父の農地を引き継いだ後、お米とじゃがいもに加えて、キャベツ、ほうれん草、にんじんと、作るものを増やしていきました。畑作はじゃがいもを軸にして、じゃがいもの収穫が終わった畑で次の野菜を作るというサイクルにしています。

-複数の作物を栽培されていますが、栽培に関する技術は独学で学ばれたのですか?
近くに先輩農家の柳さんという方がいて、その方にいろいろと教えていただきました。わたしにとっては師匠のような存在です。
農業を始めた22歳ぐらいの頃に、田んぼでお会いして初めて喋ったのを今でも覚えています。当時、70aほどの畑だったので手掘りで収穫してたところ、柳さんは大型の牽引機械を使っていらっしゃって。「なんだこれは!」と衝撃を受けました。自分もいつかは大型の機械を使って作業をしてみたいと思い、そこから農業に関するノウハウを学ばせてもらいました。

-近くにそういう存在がいらっしゃるのは大きいですね。
そうですね。じゃがいもの収穫を効率化する方法から、その後に作る野菜のことまで、いろいろと教えてもらいました。じゃがいもの収穫後にキャベツやにんじんを作るのがやりやすい、というのも柳さんからのアドバイスです。

-今ではじゃがいも畑だけで約50haと、非常に大きな規模で栽培されていますが、収穫にはどれくらいの期間を要するのでしょうか。
じゃがいもの収穫は6月上旬から7月いっぱいまで、約1か月半から2か月かかります。機械の操縦ができるのがわたししかいないので、順番に効率よく作業を進めていくしかないです。機械の故障があったりすることも考えると、1日あたり1.5ha~2haを目標にしています。

収穫が終わった畑から次のにんじんの種まきの準備をするので、後半はじゃがいもとにんじんを同時進行で行っています。じゃがいもを掘り終えてからだと8月になっちゃうので、どうしても作業が被っちゃうんですよね。


茨城町の豊かな環境と、土づくりへのこだわり
-茨城県茨城町の産地の特長についても教えてください。
春先は涼しいですし、土壌が肥沃(ひよく)で何でも作れるのがこの地域の特長です。”涸沼(ひぬま)の恩恵”とよく言われますね。メロンやさつまいも、ねぎなど、作りたいものがなんでも作れてしまう土地です。大型機械を入れることができる広い畑も多いので、じゃがいも栽培には向いていると思います。

-栽培において、特にこだわっていることはありますか?
毎年11月頃に畑の土壌分析を行っています。全体の7割くらいの畑ですが、分析結果をもとに無駄のない施肥設計をすることで、資材が高騰している中でも適正な量を見極めることができます。

-ご自身でも肥料を作られていると伺いました。
そうなんです、2年前に独自で作りました。これだけの面積をやっていると、まとまったロットで発注ができるので、全農さんにお願いして自分がやりたいように肥料を設計させてもらったんです。毎年栽培していると「こういう肥料があったらな」と思うので、それを実現させてもらいましたね。


挑戦の先に見えた「基本」の大切さ
-近年、気候変動など栽培環境も厳しくなっていると思いますが、課題に感じられていることなどはありますか?
昨年は5月頃に曇天が続いたことで日照不足になり、それが不作に繋がりました。高温や干ばつも課題ですね。暑さでじゃがいもの生育が止まってしまうこともあります。
また、最近の課題で大きいのは、世界情勢の影響でマルチ(畑を覆うビニール)が手に入りにくくなるかもということです。

-マルチが使えないと、どのような影響があるのでしょうか?

土壌環境を整えるための資材が使えなくなるほか、雑草対策や畑の保温・保湿にも支障が生じ、結果として収量の低下につながるおそれがあります。
そのため、今年はマルチを使わない露地栽培(屋外の自然環境の下で作物を栽培する方法)の試験をしたりしました。来年以降、もしマルチが手に入らなくなったとしても、安定した栽培を続けられるように日ごろから備えています。

-忙しい中でも、未来を見据えて常に新しいことに挑戦されているのですね。
はい、作業をやりながら「ここはこういう風にしたらいいな」とか「来年はこうしてみようかな」とか考えています。
でも、いろいろ試した結果、結局は昔ながらの基本的なやり方が一番良かったりするんですよね。(笑)先人たちの知恵や感覚は本当にすごいなと。教科書通りというか、基本の軸がしっかりしていないと、小手先の技術だけではうまくいきません。
新しいことよりも、基本を大事にしてきたからこそ、ここまで面積を増やせたのだと思います。


面積が大きくなっても品質は諦めない。目指すは”どこに出しても恥ずかしくないじゃがいも”
-今後の目標についてもお聞かせください。
2年前は約35haでもう限界かなと思っていましたが、気づけば約50haになっていました。さすがにこれ以上面積を増やすのは難しくなってきてますが、面積が大きいからといって品質を落とすことはしたくありません。収量の多さだけではなく、一つひとつの品質を高めて、どこに出しても恥ずかしくないじゃがいもを作り続けたいです。

-最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
心を込めて生産した、安全安心なじゃがいもです。これからもおいしいじゃがいもをお届けしますので、ぜひたくさん召し上がってください。


お忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました!
忙しい日々の中でも面積を広げたり、新しいことに挑戦したりと、常に前向きに取り組まれている姿に胸を打たれました。
同時に、基本の大切さや先人への敬意を忘れずに向き合われている姿は、高根澤さんの人柄の良さが表れています。

関東の収穫完了まで、あともう少しです!がんばってください!

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