↑森賢一さん、千晶さんご夫妻。お二人で迎えてくれました!

じゃがいもの花が咲いた頃、別チームの取材に同行し『じゃがいもDiary』でもお話を伺いました!
●開花の記事はこちら→ 北海道 斜里の畑より ~開花~

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取材に伺ったのは7月中旬。2021年の旱魃から一転2022年は雨の多い天候に。この取材日の斜里町は曇り予報でしたが撮影が進むにつれ青空をみることができました。斜里岳も少し顔を出してくれました!
 
一こんにちは!森さんは新規就農されたと伺いました
賢一さん:はい、神奈川県の横浜市出身です。それまでは大型施設などのとび職をしていました。35歳の時に妻の実家を継ぐことにしましたが決心するまで1年ぐらいじっくり考えました。
千晶さん:二人の兄は継がなかったので、結婚する時、父がふわっと「やらないか」と冗談半分で言ってたんです。その時はそのまま流れたのですがいろいろなタイミングで…。
 
↓賢一さんはとび職時代、横浜ランドマークタワー、東京駅ビルなどなど皆さんが良くご存知な建設に携わられていたそうです!


一フィールドマンから推薦されるほどの生産者さんだと伺いましたが就農されてからは順調でしたか
賢一さん:いえいえ、右も左もわからずトラクターも見たことないし、といった感じで苦労しました。
千晶さん:私も家業でしたがあまり触れていなかったですし、一度地元を出た身というのもあって…。
賢一さん:最初は失敗ばかりで。お義父さんに作業を書いてもらってその通りにやっても全然うまくいかなかったり。ただ機械で作業するだけじゃダメということがすぐにわかりました。
 
↓退路を断って帰るわけにはいかない気持ちでやっています、と賢一さん。お義父さんや農業仲間に助けられているとも。

 
↓子育てを考えたときに、自分の生まれ育った斜里もいいなと思ったんです、と千晶さん。

 

一この広い農地をほぼお二人で管理されているそうですね
賢一さん:はい、ここの畑だけでも5haほどあります。じゃがいもは別の畑でも作っていてそっちが2.5haで今年は7.5haです。その他はビート、麦、ニンジン、じゃがいもは青果とでんぷん加工用も作っています。
 
*森さんに畑管理についてお話いただいた記事はこちらで公開しています♪ぜひご覧ください!→ ポテトチップス北海道じゃがいも物語

 
↓雨が多い今年の北海道ですが、斜里は順調に生育しているそうです。


一今ではじゃがいも栽培のコツは掴まれたんですね
賢一さん:やっとというか、まだまだ12年というか。少しはできてきたけど、毎年天候や環境も違うしまだまだです。
千晶さん:やることは同じでも、タイミングや匙加減が違うんです。
賢一さん:防除作業(*)の機械、見てみますか?
*=病気やじゃがいもの害虫を防いだり、栄養剤や旱魃時に水を与える際、散布する機械での作業。
 

 
↓せっかくだから、と防除用の機械を操縦してくださいました。迫力のある機械が向かってきます!

 
↓防除用に空けてある畝と畝の間に入っていきます。

 
↓少し近づくと、もう大迫力!

 
↓ここでアーム部分を伸ばしていきます。

 
↓電信柱より高そうなぐらいです。

 
↓アームを広げたところ。片方だけでも目視で数えると…28個の噴霧口があります。

↓畝の一番奥からこちらに向かってきています。遠い!小さい!畑が広い!

 
↓颯爽とトラクターから降りて…現場感覚はさすが、元とび職人さんだからでしょうか。

 
↓もちろん、トラクターでの作業だけでなく、毎日畑で生育状況をチェックしているそうです。
「病気を防いだり虫をよけたりの作業はでてからでなく未然に防ぐのが大事です。そのためにも元気かなと確認してます。土づくりは一番大事ですし、麦を鋤き込んだ堆肥も自分が始めてから毎年3t入れています。義父もずっとやってました。毎年土壌診断もして、フィールドマンとも相談しています。」

 
↓おいしいじゃがいも、順調に育ってます!待っていてくださいね!左からカルビーポテトフィールドマン西嶋さん、森賢一さん、森千晶さん、カルビーポテト斜里支所長 三浦さん。(斜里支所は後日紹介予定です!)


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千晶さんが「雪室ってみたことあります?」と案内してくれました。前の年の雪が入っている天然の冷蔵庫。夏でもこの通り、雪は残って庫内は冷んやりしています。「近所の方と共同で昔から使っているんです」とのこと。昨年収穫のじゃがいももありました!
オホーツク地域の冬はまだ経験していませんが、寒さが厳しい土地には違いありません。昔からの知恵を垣間見せていただき、森さんご夫妻の地元愛を感じました。皆さんにも、ポテトチップスと一緒にお届けしたいです!

 
↓松ぼっくりがついたままのオーナメントのような枝が落ちていました。千晶さんに聞くと「防風林の松なんだけど名前忘れちゃいました。小っちゃい松ぼっくりの松なんです」だそうです!(笑)

コメント(1)

  • 投稿者 | マキバオーの姉
    千晶さんの実家の農業を継ぎ賢一さんは全く違う仕事から転職、頑張っているお二人はとても生き生きしていますね。自然を利用した雪室7月取材でまだたくさん残っているのにも驚きです。フィールドマンさんと共においしいじゃがいも作り。今年も収穫が終わり秋が駆け足で通り過ぎてもう寒くなってきたかな。

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