カルビーの「遺伝子組換え表示」のお話
『じゃがいもDiary』では、農業の技術や科学についてもお伝えしていますが、その中でも今回は商品のパッケージなどを通じて身近な「遺伝子組換えの表示」について、お届けいたします！
カルビーお客様相談室では、
お客様からこのようなお声を多くいただくそうです。
（遺伝子組換えでない）表示がなくなった！
遺伝子組換え品を使い始めたということ？
遺伝子組換え・遺伝子組換え不分別の原材料は
使用しない、としています。
＊原料購入の際は遺伝子組換えでないものを指定して
購入しています。
これは、以前と変わりません。
またポテトチップスに限らず、すべてのカルビー
商品において同じ方針です。
表示しなくなったの？
『食品表示基準』で定められていますが、
この中の任意表示のルールが変更されるためです。
（2023年4月施行）
まず、じゃがいも以外にも国内で流通が認められた
遺伝子組換え対象作物があるので、
そこにも触れながら説明しますね。
下記になります。ご覧ください。
大豆・とうもろこし・じゃがいも(ばれいしょ)・なたね・綿実・アルファルファ・てん菜・パパイヤ・からしなの９農産物と、その加工品33品。
国内で流通が認められている遺伝子組換え食品なのですね。
表示についてはどのようなルールがありますか？
“義務表示”と“任意表示”があります。
“義務表示”は、必ず表示しないといけません。
“任意表示”は、記載するかどうかを選べる表示のことです。
“義務表示”のルールはこちらです☟
●義務表示について ～遺伝子組換え表示制度～
・主原料(*1)が遺伝子組換え作物の場合は「遺伝子組換え」の表示が必要です。
・生産流通時(*2)に管理区別をしていない食品は「遺伝子組換え不分別」の表示が必要です。
(*1)全原材料に占める重量の割合が上位３位のもので、かつ原材料に占める重量の割合が５％以上のもの。
(*2)農産物を生産、流通及び加工の各段階で善良なる管理者の注意をもって分別管理しそれが書類等により証明されていること。
分別生産流通管理をしていない食品を使った場合は、
これまでと同様に
「遺伝子組換え」「遺伝子組換え不分別」の表示の義務があります。
＊下記の場合は表示の省略が可能です。
遺伝子組換え食品が主原料でない場合と
植物油やしょうゆなど原料メーカーの加工段階で
除去・分解されてしまう食品の場合です。
主原料の「遺伝子組換え食品」と「遺伝子組換え不分別」の
“義務表示”は変わらないのですね。
もしも主原料に遺伝子組換え食品や
分別生産流通管理をしていない食品を使っている場合は
必ずパッケージに記載されます。
説明しますね。
●任意表示について ～遺伝子組換え表示制度～(2023年4月施行)
主原料において、意図せざる混入がある場合(*3)、
〈旧〉意図せざる混入の割合が5％以下であれば「遺伝子組換えでない」表示が可能。
▼ ▼ ▼
〈新〉意図せざる混入の割合が 0%(不検出)の場合のみ「遺伝子組換えでない」表示が可能。
(*3)分別生産流通管理が適切に行われた場合でも、例えば栽培時の畑や流通時に使用するコンテナや加工時の工場などで、粒が小さいため混入してしまう可能性があること。
主原料の場合は0%不検出でないと
「遺伝子組換えでない」表示ができなくなったのですね。
カルビーでは使用する原材料によって
「遺伝子組換えでない」という表示が
できるものとできないものがあります。
主原料において「遺伝子組換えでない」という表示が
“任意表示”であることを踏まえ、
すべての商品で一律に表示しない方針としました。
主原料が「遺伝子組換え食品」の場合や
「分別生産流通管理をしていない食品」
の場合は“義務表示”なので、表示の必要がある。
「遺伝子組換えでない」という表示は
“任意表示”なので
表示するかどうか選べるということですね。
もしも主原料に遺伝子組換え食品や
不分別の食品を使っている場合は、必ずパッケージに記載されます。
＊本記事はお客様相談室へ寄せられるお声をもとに作成いたしました。
監修：カルビー品質保証本部
現行の制度(2023年3月時点)は分別生産流通管理をして意図せざる混入を5％以下に抑えていれば「遺伝子組換えでないものを分別」や「遺伝子組換えでない」等の表示が可能でした。
しかし、新制度(2023年4月施行)では、遺伝子組換えの混入率が0％(不検出)でなければ「遺伝子組換えでない」という表示ができなくなります。
カルビーでは、使用する原材料によって「遺伝子組換えでない」という表示ができるものとできないものがあるので、任意表示であることも踏まえ、表示のできるじゃがいもを主原料とする商品も含め、一律で表示しない方針としました。
主原料に「遺伝子組換え食品」や「不分別の食品」を使っていない場合、「遺伝子組換えでない」表示をしなくても良いことになっているのですね。
また、“任意表示”ルールの変更によって、カルビーでは表示できるものとできないものがあるため、表示の統一性を考慮し一律で表示しないことになったのですね。
皆さんのご理解の一助になれば幸いです。
この他にも何かございましたら、カルビーお客様相談室までご連絡ください！
では、主なスナック菓子の情報を記載いたします！
🥔ポテトチップスに使用しているじゃがいもは、産地問わず遺伝子組換えのものは使用しておりません。
🌾かっぱえびせん、サッポロポテト、ベジたべる、チーズビット、おさつスナック等のスナックに使用している小麦粉は、遺伝子組換えではありません。小麦や小麦粉は、日本での遺伝子組換え品の使用が認められていないため、流通していません。
🟢さやえんどうに使用しているえんどう豆は、遺伝子組換えではありません。えんどう豆は、日本での遺伝子組換え品の使用が認められていないため、流通していません。
🥔じゃがりこに使用しているじゃがいもは、遺伝子組換えのものは使用しておりません。
🌾フルグラに使用しているオーツ麦は、遺伝子組換えではありません。オーツ麦は、日本での遺伝子組換え品の使用が認められていないため、流通していません。
🥔ポテトチップスクリスプに使用している乾燥じゃがいもは、製造地問わず遺伝子組換えのものは使用しておりません。
🟢miinoに使用しているそら豆は、遺伝子組換えではありません。そら豆は、日本での遺伝子組換え品の使用が認められていないため、流通していません。
※商品の画像は記事掲載時のデザインです。
※参考：遺伝子組換え食品について（厚生労働省）、知っていますか?遺伝子組換え表示制度（消費者庁）
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遺伝子組み換えの表示のルールが変わったのですね(*^^*)
いつも何気に食べているポテトチップスのパッケージに企業の研鑽とご努力があるのですね☆
また改めてパッケージをよく見ようと思います♪♪
〇イケヤさんのは全て国産なので、グリホサートの心配はないと思い、カルビーさんのはまだリスクがあるように思えてしまいます。
アメリカ産じゃがいもでも、グリホサートが掛かっていないと証明できますか？
としながらも、生産工程の都合で意図せず混入する場合があり、
"「遺伝子組換えでない」という表示ができるものとできないものがあります。"
としているということを理解しました。
しかし、現在表示できるものと表示できないものを把握されているのならば、任意表示であっても積極的に開示していくことが消費者のためになるのではないでしょうか。
今後もおいしくて安全なポテトチップを楽しみにしています。