北海道のジャガイモ。今よりもっと、好きになる！[１]

今回は北海道Lilers(*)で活躍するライター大宮さんに寄稿いただいた記事をお届けいたします！
　

じゃがいもDiaryをご覧の皆さん、こんにちは！
北海道のさまざまな旬の情報を毎日更新しているコミュニティサイト【北海道Likers】のライター大宮です。
今回は【北海道Likers】から、道産ジャガイモの歴史や新品種情報など知って得するジャガイモネタをお届けします。これでアナタもジャガイモ博士になれるかな！？

●大宮あゆみプロフィール
フリーライターとして食を中心とした北海道の魅力を取材・執筆中。食育や野菜講座の講師も務めるほか財団法人さっぽろ産業振興財団の中小企業アドバイザーとして、農業・食とのリンクを検討している企業へのアドバイスも行う。
安全・安心な食のまち・さっぽろ推進会議委員。野菜ソムリエプロ、北海道フードマイスターなど食に係わる資格を多数取得。
北海道釧路市出身、札幌市在住。

　

北海道のジャガイモ。今よりもっと、好きになる！

食欲の秋、到来！食材を見る目がいつもよりいやしくなっている自分にハッとする、なんてことも多くなっていませんか？
ジャガイモ王国北海道では各地でジャガイモの収穫が急ピッチですすんでいます。国内作付面積の6割以上を占める北海道のジャガイモ。まさに道産野菜の横綱です。北海道のジャガイモはなぜこんなに美味しいのか！？その起源から最新の品種情報まで道産ジャガイモの魅力に迫ります。

　

この季節、直売所をのぞくとジャガイモ売り場がかなり幅をきかせています。近年は用途にあわせてじつに多くの品種が揃い、味の好みや作りたいメニューによって品種を選べるようになりました。
注目の新品種も登場です！それぞれの特徴を覚えて、冬の間の末永いおつきあいを存分に楽しみたいですね。

　


　

北海道のジャガイモの起源に迫る

道南の町・七飯町を縦走する国道5号沿い、日本最北の赤松並木のあたりに『男爵薯発祥の地記念碑』が立っています。
北海道を代表する品種「男爵薯（だんしゃくいも）」が生まれた場所です。隣町の北斗市にこの男爵薯を育てた川田龍吉氏の資料館「男爵資料館」があります。
残念ながら現在は建物老朽化により休館中ですが、この資料館の主人公である川田男爵が晩年、北海道農業の近代化に尽力。1908年、イギリスから数種のタネイモを取り寄せ、その中から北海道の気候に最も適した品種を作りだしました。
それが後の男爵薯。「男爵様が育てた薯」ということで、そう名付けられたとか。

▲男爵薯の栽培地。初夏にみられる満開の花畑

それから110年、北海道ではたくさんの品種が生まれました。形や食味、食感が異なるもの、皮や果肉色がカラフルなもの、病気に強く育てやすいものなど。今日も研究者たちは時代の様々なニーズに応えるべく、特性をいかした品種育成に取り組んでいます。

　

何が違うの！？知って得するジャガイモの選び方

今から約2000年前に南米で生まれたといわれているジャガイモ。人の手により栽培が始まったのが12~16世紀のインカ帝国と考えられています。
南米から世界各地に広がっていったジャガイモは、各地でその土地の気候風土や食文化に影響され様々な品種が生まれました。その数なんと2,000種以上！

▲様々な品種のジャガイモが並ぶ海外のマーケット

北海道でもたくさんの品種が栽培され、新品種も続々誕生しています。
ここでは、主要な品種や比較的手に入りやすい注目の品種をいくつか見てみましょう。食味や食感、加熱後の煮崩れ具合などを知り、日々の料理にいかしたいですね。

　

　

→北海道のジャガイモ。今よりもっと、好きになる！[2]へつづく

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