小さな種から、じゃがいも新品種を見つける
↑写真は昨年年8月末、北海道芽室町カルビーポテト芽室事務所内にある馬鈴薯研究所のハウスの中です。
春、芽吹きの季節ですね!すくすくと伸びているこの新芽はそう、じゃがいもです!
でも、よく見ると見慣れているじゃがいもの芽とは少し違うような…。はい、これは種いもではなく、じゃがいもの種からでた、じゃがいもの芽なのです!
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2022年の収穫が始まった頃、カルビーポテト芽室事務所の裏手にある倉庫で選別作業をしている姿に出会いました。
↓どうやら、ひとつひとつ計量して分けているようです。
以前、品種開発の記事にご登場いただいた津山さんが案内してくれました。
*記事はこちらから→ じゃがいも品種開発も手がける「カルビーポテト」
「これは品種開発のための選別作業です。大きさや形を選り分けて奥の貯蔵庫で保管します。貯蔵庫の中も見てみますか?」
「昔は生産者さんのいもを貯蔵していましたが、現在は馬鈴薯研究所の試験をしている貯蔵庫です」
↓広い空間に整然とじゃがいもが重ねられています。
「年ごと、品種ごとにグループ分けしています。ここに残っている品種は新品種の可能性のあるものばかりです」
↓カゴごとに、皮の色や形が違います。個性がいろいろです。
「このじゃがいも達は2~3万粒の種から収穫したいもをさらに栽培し、数年かけて残ったいもじゃがいもです。これを何回も繰り返していきます。この一番奥は試験の最終段階のものです」
↓選ばれしじゃがいも達ですね。
↓その種はというと、隣接するハウスの中で育てられています。良い特長をもった株を受粉させ、実らせていきます。
*交配用ハウスの記事はこちら→ 馬鈴薯研究所の夏 ~交配作業・果実~
↓まるでトマトを栽培しているようですね。やはり同じナス科の植物を感じます。
↓これは新品種候補の実(種)ですね!
↓その隣のハウスでは、一粒ずつ植えられた種の新芽がでていました!冒頭の写真のハウスです!
↓この中から、栽培試験を重ね、先ほどの倉庫に入るじゃがいもが生まれるのですね。
↓また隣のハウスでは、先に種から栽培したじゃがいもの“いも”の部分を収穫しているようです。
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品種開発はじゃがいもに向き合い、長い時間がかかる仕事です。普段何気なく口にしているじゃがいも、ポテトチップスの裏側にこんな仕事があるのですね。
🥔これまでの記事もどうぞご覧ください!→馬鈴薯研究所 記事一覧
*カルビーWEBサイト > サステナビリティ > 農業の持続可能性向上 ページより
コメント(7)
新しい品種を探すのは大変なお仕事ですね(*^^*)
たくさんのお世話の結果ですね。
どうぞがんばって下さいね♪♪
「ぽろしり」を超える美味しいジャガイモが誕生するのを待っています。
柚子胡椒のフレーバーとポテトチップの美味しさが
合わさってとまりませんでした。
美味しさ製造過程が分かってより満足しました。
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