青森横浜町 ~長倉さんの畑より
↑美しいこの畑は青森県横浜町、長倉さんの畑です。
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過去の記事でもお伝えの通り、北海道で貯蔵しているじゃがいもが少なくなり、次の収穫を迎えるまでを支えてくれるのが、本州以南で収穫されるじゃがいもです(近年は北海道・道南でも収穫をしています)。
また天候による収穫量の増減の影響をなるべく避け、安定して皆さまに商品をお届けできるよう、カルビーグループでは様々な地域で生産いただけるよう取り組んでいます。
*関連記事→ [梅雨前線?じゃがいもにも前線があるんです。]
ということで、今回は『じゃがいもDiary』初登場の生産地、青森県横浜町と契約農家さんをご紹介いたします!
青森県横浜町は本州最北端の下北半島に位置しています。鉞(まさかり)に例えられる下北半島の“鉞の柄”の部分、陸奥湾側にあるのが横浜町です。
初めての訪問にドキドキしながら伺うと…契約農家さん、JAセンター長、カルビーポテトのフィールドマンが笑顔で迎えてくれました。
↓写真左から、カルビーポテトフィールドマン和田さん、横浜町の契約農家の長倉さん、JA十和田おいらせ・横浜町グリーンセンター長の中村さん。
―じゃがいものこと、農業のこと、ここ横浜町のことなど教えてください。
長倉さん:私は2代目で親の代に開拓で入ってきました。じゃがいもは食事用に当時から作っていてカルビーとは30年ぐらい前からかな。横浜は菜の花(主要農産物で菜種油用)が有名で花の時期はきれいです。昔、その菜の花と輪作する作物をいろいろ試して。ビート、トマトなんかも作ったけど栽培や収穫の相性で、今は菜の花、じゃがいも、長いもの3つで輪作していますね。
じゃがいも自体は青果用に男爵やメークインなんかをずっと作ってて、知り合いに送ると「横浜町のいもはおいしい」とよく言われますよ。
↓開拓当初の苦労話や冬の自然環境の厳しさについても優しくにこやかにお話くださいました。
↓横浜町は風が強く風力発電用の風車もあるほど。山のある東側からは山背(北東の風のこと)、西側の陸奥湾からの風も強く、冬の気候は特に厳しいそうです。長倉さん曰く「台風の風より強い」そうで、横浜町に異動して2年の中村さんも「冬は視界20cmと言ってもいいぐらい!」と盛り上がります。
中村さん:でもその気候がじゃがいもに適していると思います。昔から横浜町はじゃがいもが有名で。寒暖差に加えて土地も傾斜があるので水はけがよく、環境があっていると思います。青森は他にもじゃがいもが有名な産地がありますよ。
カルビーポテトさんは、どうしても地元だけのやり方になってしまうところに青森だけでなく他の産地の情報を届けてくれるので助かってますね。
↓ご実家は漁師(!)の中村さん。今でも繁忙期になると手伝いに行かれるそうです。
↓畑に向かう直前まで、栽培状況、収穫時の打合せ、そのほかにもいろいろ!お話が尽きないようです!
↓横浜町の空気にレモンクリーム色の建物が溶け込んでいました。
―ちょうど開花時期と伺いました。じゃがいも畑にお邪魔いたします!
長倉さん:この辺り一帯はオホーツクチップを栽培しています。今年は4町ぐらいの8割にオホーツクチップ、2割にトヨシロを植えています。
―それにしても見事な開花ですね
長倉さん:そうかな?毎年これぐらいは花がつくよ。昨年は長雨の影響でたいへんだったけど今年はいい出来になってほしいね。
↓黒ボク、赤ボクが混ざったバランスのいい土だそうです。
↓白いオホーツクチップの花。きれいです。
―収穫はいつ頃ですか?
長倉さん:7月下旬から8月までには収穫を終わるかな。おいしくなると思いますよ。
↓本当に広い畑です。じゃがいもの白い花ももちろんですが、ここ一面に菜の花も見応えがありそうです。
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