フィールドマン
Pass the potato baton ロゴ 生産者と共に歩む
  • カルビーポテト株式会社
    鹿児島馬鈴薯
    事業所
  • 宮本禎介
契約生産者
Pass the potato baton ロゴ つねに良い品を目指す
  • 熊本県 宇城市
  • 鎌田健志

家族で取り組む、良い品。

全く経験のない状態から、ご家族で
協力しながらのじゃがいも作り。
20数年経った今では、熊本県内で一枚の畑からの
収穫量が一番多い存在に。
鎌田さんのじゃがいも作りについて、伺いました。

興味本位ではじめたじゃがいも

"自分が農業をはじめた頃は、父と母は米・小麦・い草作りをしていました。それから、もっと手前のかかる作物に挑戦したいと考え、興味本位で、じゃがいも作りをはじめました。この辺りは干拓地なので、粘土質の土がひどく、じゃがいも作りができる土壌にするには苦労しました。山から土を持ってくる客土(きゃくど)をし、10年前にようやく理想的な状態に。それ以降も、株間の調整、植付けの深さ、マルチの貼り方など必要な工夫を続けています。じゃがいもは努力が収穫量や品質に影響する、難しいけれどやりがいがある作物ですね。"

半年の間、やるべきことが途切れない

"熊本のじゃがいも作りは、12月に種いもを整える作業からはじまります。いつも、年末年始には家族で種いもを切る作業をし、年明けから植え付けです。2月は雨がひどいことがあるので、1月中には全て植え付け、マルチ掛けを終えなくてはいけません。その後、3月頃桜の季節には「芽あけ」という、じゃがいもの芽ごとにマルチの穴開け作業。これは手作業ですので、家族3人でやっても10日ほどかかります。4月以降は防除作業を続け、5月20日前後に収穫です。このじゃがいも畑は、収穫後お米作りをはじめるので、梅雨前には必ず収穫を終えていなければなりません。時間との勝負です。"

鎌田健志さん インタビュー写真1

鎌田 健志さん

鎌田健志さん インタビュー写真3

家族で取り組む、熊本ならではの仕事も

"熊本のこの辺りは、国産い草生産の8割以上を占める地域です。私たち家族も昔から取り組んでいて、じゃがいも作りと並行して作業をしています。じゃがいもの植え付けが終わり、「芽あけ」の作業前に、い草をゴザにする作業を終えます。どちらも天候に左右される自然相手の仕事なので、じゃがいも作りと伝統的ない草作りの両立はとても大変です。"

フィールドマンとともに。毎年レベルアップ

"フィールドマンと取り組むことで良かったことは、じゃがいも作りをはじめた頃。それまで「じゃ」の字も知らない、本当の素人でしたが、ゼロから教えてもらうことができました。熊本だけではなく、鹿児島や北海道など日本各地のじゃがいも作りについてノウハウや、最新情報の共有など、毎年レベルが上がっていくことを感じることができます。そういった作業内容や効率の改善についても良いですが、収入が安定することも大切なことです。"

鎌田健志さん インタビュー写真4

安定した収穫をしていきたい

"おかげさまで、1つの畑からたくさんのじゃがいもを収穫できるようになりました。今後も安定したじゃがいも作りを心がけ、常に品質を上げることができるよう、そして収穫量も増やしていければと考えています。"

※取材日(2021/01/20)

鎌田健志さん インタビュー写真1

九州全体のじゃがいも作りを考えて。

2018年より鹿児島馬鈴薯事業所にて、
フィールドマンとして幅広いエリアを担当する宮本さん。
鹿児島から山口県の生産者まで車で6時間半かけて、
生産者に会いに行くことも。
水田地帯での米作り後にじゃがいも作りをする
九州ならではの栽培方法と、
九州産じゃがいもについて伺いました。

35軒の契約生産者と共に

"実家が熊本県天草市ということもあり、鹿児島支所に配属されました。それまで自分が知っていたじゃがいも作りとは違う環境や栽培方法に最初は驚きましたが、生産者のみなさんと共に勉強しながら試行錯誤を繰り返してきました。現在は、鹿児島県から山口県までの35軒ほどの契約生産者さんを担当し、栽培から収穫までの支援をさせていただいています。"

水田地帯でのじゃがいも作り

"九州北部地区では主に水田地帯での米作の後の植付作物として、馬鈴薯栽培をしています。水田ですので畑での馬鈴薯栽培とは全く異なります。水はけが悪く、雨が降ると畑に入っての作業が難しくなるだけでなく、畝(うね)の高さを通常よりも高くして、いもを水に浸からないようにしたり、畝の間隔を広くとることで水はけを良くしたり。鹿児島県出水地区が水田地帯での馬鈴薯栽培のはじまりなので「出水式」と言われるこの栽培方法は、比較的新しく、まだまだ改良の余地が残されています。とにかく頻繁に圃場に足を運び、その状態を見ながら契約生産者と情報交換が必要です。"

宮本禎介 インタビュー写真2

宮本 禎介さん

宮本禎介 インタビュー写真3

九州での馬鈴薯栽培は、とにかく「水」

"担当エリアは九州地区でも、「強霜」と書いて「こわじも」と呼ぶ霜が4月に降りる事がある産地です。4月は植付けが終わり、芽が出てきて生育が進む大切な時期。霜害にあった場合は、回復の為に液肥等でリカバリーを図りながら、収穫まで見守らなくてはなりません。また、4月20日前後は馬鈴薯が最も水分を必要としている時期。その時期に雨が少ないとその後に影響が出てしまうため、干ばつ対策として圃場の近くの川から水を組み入れる「水入れ」という作業をします。収穫は6月中旬から梅雨入りする事もあるので、梅雨入りまでに収穫する事が求めらる九州の馬鈴薯作りですが、畝づくりから収穫まで常に水を意識しなければいけません。"

そして、みずみずしいじゃがいもへ

"九州地区の馬鈴薯は、でんぷんの比重が高く品質が良いことが特徴です。梅雨入りまでの収穫タイミングや地面の温度が上がりすぎることもあり、北海道のじゃがいもとは違い、畑で枯れさせてから収穫しません。そのため皮が薄いまま収穫され、みずみずしい馬鈴薯が出来上がります。そのまま工場直送なり加工されるので、さっくり軽い食感が作り出せます。"

宮本禎介 インタビュー写真4

九州北部地区での産地拡大を目指して

"当たり前のことですが、良い原料となる馬鈴薯をたくさん作ることで、たくさんのお客様に良い商品をお届けすることができるようになります。そのためには、契約生産者さんを増やしていく必要もあります。もちろん、生産者さんにとっては、機械化など投資も必要になるので、簡単な選択ではありません。ですが、現在担当している契約生産者にとって良い存在であり続けることで、実現していければと考えています。"

※取材日(2021/01/20)

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