契約生産者
Pass the potato baton ロゴ good relationship
  • 鹿児島県 出水市
  • 野付正樹

挑戦し続けること。
いい関係性を考えること。

カルビーのじゃがいも生産地として、
日本最南端の地「鹿児島」。
1年で最も早く収穫を迎える場所で、
じゃがいも作りに取組む
野付正樹さんにお話を伺いました。

ゼロからのじゃがいも作り

“私の家では経営の一角としてヒノキの山林苗を作っていましたが、20年程前に山林苗では経営が難しくなっていくという時代の流れに合わせて、じゃがいも作りをはじめました。当時私は農業学校を卒業後、アメリカや神戸での造園の研修から戻ったばかりでした。じゃがいも作りに関しては、本当にゼロからのスタート。家族で協力しながらの試行錯誤でしたが、最初はうまくいきませんでした。”

野付正樹さん インタビュー写真1

ヨーロッパとの差を感じた15年前

“その後、地域の先輩方に教えてもらいながら上達していきました。転機になったのは、15年程前スコットランドからじゃがいも作りを研究している教授が視察に来たときのことです。私は通訳を担当しました。土壌の質の違い、収穫できる量の違いなど、日本のじゃがいも作りはヨーロッパより30年遅れていると言われ、とても悔しい思いをし、じゃがいも作りに更に興味がわきました。そして、自分の場所でもっとできる農業、日本の農業のこれからのことを考えるきっかけになりました。”

九州のじゃがいも作りは変わり続ける

“鹿児島県出水市水田地帯でのじゃがいも作りは、11月から5月まで米作りをしていない時期の水田を使います。その水田は、じゃがいも収穫後に米作りをします。そのため、じゃがいも作りにおいては病気対策がとても重要になります。地域のみなさんの経験を共有しながら対策を取るだけではなく、より品質を上げ、より収穫量を増やす取組みを重ねる必要もあるのです。この仕事を続けていくためにも、新しいことに挑戦し続けなくてはいけません。今年は、ゴミにならずに土に還るマルチを試しています。”

野付正樹さん インタビュー写真2

種イモを植える作業を待つ野付さんの圃場。
今年の挑戦であるマルチが張られています。

野付正樹さん インタビュー写真3

出水市は冬の間、鶴が多く訪れるまち。
野付さんの圃場の近くにも、たくさん飛来中。

固定概念を変えた、新しい作業

“私のこだわりは「水入れ」という作業です。じゃがいも作りは、水はけが良い方がいいと考え、とにかく圃場の排水対策を行っていました。ですがある時、先輩から水はけの悪い圃場の方が収量が上がるという事を聞きました。それをヒントに圃場に水を入れると収量が上がるのではないかと考えトライしました。それ以降、収穫1ヶ月前に圃場に水を汲み入れる作業を行っています。 そうすると、大きく品質の良いじゃがいもが作れるのです。”

広い視野を持ちながら、考えていく

“作るからには、自分だけが良くなればいいという考えはダメだと思っています。今や相手は世界です。日本の中だけで競争しているわけではありません。だからこそ、自分が作るじゃがいも、それを使うカルビー、そしてそれを食べるみなさん、それぞれが良い関係になるようにする為には、どうしたら良いのかを常に考えていきたいと思っています。”

※取材日(2020/01)現在

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