フィールドマン
Pass the potato baton ロゴ 架け橋となる
  • カルビーポテト株式会社
    女満別支所 支所長
  • 小林 篤史

2016年にカルビーポテト株式会社に入社し、
南は鹿児島から北は北海道大空町女満別まで
日本の馬鈴薯生産を学び、フィールドマンとして
契約生産者と共に歩んできた小林さん。
2020年から担う女満別支所長としての
仕事への姿勢を教えてもらいました。

最新の栽培技術と情報を共有する

“時期によってフィールドマンの仕事内容は、大きく異なります。5月から10月までの馬鈴薯の栽培期間はほ場に出て、生産者とコミュニケーションを取りながら栽培指導・管理を担当します。より多く良い品質の馬鈴薯を収穫できるよう、最新の栽培技術・情報を契約生産者と共有することが大切です。
10月の収穫受入が終わった後は、馬鈴薯を貯蔵し、品質を維持して工場へ出荷します。”

小林篤史さん インタビュー写真1

求められる分析力と判断力

“農業には、正解というものがありません。馬鈴薯の栽培も年一回しか作付けできません。そして、農業歴が数十年あるベテランの契約生産者の方と栽培についてコミュニケーションをとっていますので、幅広い知識の吸収と、知識から経験につなげていくことが大変です。例えば畑の変化をさまざまな方向から捉えて可能性を探る洞察力、それを分析して何かしらの判断をする力も求められます。”

気候変動に強い、馬鈴薯作りを

“女満別地区は、晴天に恵まれることが多く、さらりとした土の質で水はけもいい。馬鈴薯生産には、とても向いている地区になります。ですが、最近は北海道でも台風や干ばつ、8月・9月の高温など環境の変化を気にしなければいけません。収穫前に気温が高くなってしまうと、葉がしなびてしまい枯れていくので馬鈴薯が大きく育たない問題が起きてしまいます。この地区では、人工的に畑に水をまく灌水システムが整っており、その問題に対応しています。このように、これからの気候変動に強い馬鈴薯作りを考えていくのは、原料会社としての使命だと考えています。”

小林篤史さん インタビュー写真2

9月に収穫した馬鈴薯を、長期保存する

“他の地区に比べると雪が降るのが遅く、収穫時期も日本で一番最後の方です。そのため、長期間にわたる保存が可能になります。ですが、馬鈴薯はとてもナイーブ。長期保存には収穫時の打撲を減らすことも大切ですし、日々の品温測定や毎週実施する糖分検査で状態をモニタリングし、最適な貯蔵オペレーションも考えなければなりません。馬鈴薯に極力ストレスをかけずに、長い期間品質を保つのは大変です。”

毎年これでいいや。では、通用しない

“私の仕事は契約生産者とメーカーであるカルビーの中間地点に立ち、お互いがより良くなるための架け橋です。毎年同じことを繰り返すだけでもありませんし、今が正しいとは思っていません。今後5年、10年と経験を積み重ねていくことで効率と品質の両立を目指していきたいと考えています。”

※取材日(2020/10)現在

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