フィールドマン / 貯蔵支援
Pass the potato baton ロゴ 北海道の農業を感じて
  • カルビーポテト株式会社
    更別支所
    支所長 / 貯蔵支援課
  • 岡村 廉

北海道の農業を感じて

2011年にカルビーポテトに入社以来、フィールドマンとして勤務。
2018年からは十勝更別支所にて支所長を務めている岡村さん。
フィールドマンとしての仕事、
兼務されている貯蔵支援課の業務を伺いました。

南十勝エリアを担当しています

“南十勝エリアを中心に加工馬鈴薯調達(栽培指導、ほ場調査、受入)と収穫した馬鈴薯の貯蔵、契約生産者さんとのやりとりが主な業務です。また、貯蔵支援課として十勝管内各支所の貯蔵状況を確認し、デリバリー(工場へ原料を送る)の優先順位を決める仕事もしています。私が担当しているエリアは大規模経営をしている契約生産者さんが多く、1戸当たりの経営面積は約50ヘクタール(東京ドーム約10個分!)。内陸に比べ、気候は冷涼で、土も肥沃な畑が多く産地平均収量(穫れる量)が高いのも特徴です。最近では新規で契約して下さる生産者さんも増えています。”

小林篤史さん インタビュー写真1

畑ごとに、適切なプランを提案

“今年は植付後の5月中旬に気温が低く、萌芽(発芽)がやや遅れた畑もありますが、6月の乾燥により根張りが良く、順調な生育をしています。ですが、夏の温度が高い年や雨が多過ぎる年など、気候条件も毎年変動しているので、契約生産者さんとは今までのやり方ではなく、新しい情報の共有も密にしています。春の植付け前には、畑1枚ずつ土のサンプルをとり、養分を分析し、適切な肥料を使えるようにアドバイスをしたりします。畑もそれぞれで異なるため、その対策も異なります。”

貯蔵のポイントは、温度管理

“馬鈴薯は貯蔵温度が低いと糖分が上がります。糖分が上がるとポテトチップにした時に焦げてしまうので、低い糖分が求められます。しかしながら温度が高いと芽が出てきてしまいます。なるべく温度は下げたい、でも糖分はあげたくない。芋も生きているので呼吸をしています。収穫されたばかりで呼吸が荒い芋をゆっくりゆっくり温度を下げることで休眠させ、長期間貯蔵できるように管理していきます。”

小林篤史さん インタビュー写真2

畑ごとに、適切な管理も必要

“例えば私の担当するエリアが順調だったからと言って、収穫された馬鈴薯を全て同じ目線で管理すれば良いということではありません。同じエリア内でも、畑によっては早く枯れてしまったり、最後まで元気だったりと様々です。そして品種によっても管理する温度や、温度の下げ方、貯蔵基準温度は異なります。それらを見極めて、貯蔵庫の温度設定をきめ細やかに変えていくのです。収穫した馬鈴薯を一気に貯蔵していく9月から11月にかけて、最適な管理ができるかどうかが、春先までの長期貯蔵に向けた大切な時期。温度を下げてからも、週に1回は糖分分析と実際にポテトチップスを揚げてみて色を確認する、カラーテストが欠かせません。”

自然の魅力を感じてもらいたい

“カルビーはメーカーなので、品質を均一にしなければなりません。工場が求める品質に応えることができるよう、毎年慎重に仕事をしています。馬鈴薯の生育や天候も毎年異なりますし、貯蔵に関しても同じ年はありません。そういった自然が作り出した素材の味を、北海道の農業とともに感じてもらえればと考えています。”

※取材日(2020/06)現在

カルビーのじゃがいもコミュニケーション カルビーのじゃがいもコミュニケーション
  • Calbee 大収穫祭2021 北海道のじゃがいも10万名様にプレゼント
  • じゃがいもDiary じゃがいも 丸ごと!プロフィール