



カルビーの海外事業について
カルビーでは、2030ビジョンにおいて
「海外事業の確立」を成長の軸の一つに掲げています。
中でも、北米と中華圏を重点地域として位置づけ、
それぞれの地域性や状況に応じた施策を進めています。
ここでは、そんな私たちの海外事業の一部をご紹介します。
2030年に向けた海外事業拡大の方向性

投資の選択と集中を図り、
日本発のグローバルブランドを
展開拡大
カルビーでは、海外の9つの国・地域で製品を製造/販売しています。いずれも、現地の市場環境や消費者ニーズ、所得状況などを勘案し、地域ごとに異なる製品を展開しています。また、一部地域では現地に生産拠点を設け、それらが連携して行うグローバルサプライチェーンを構築することで、効率的な販売を行っています。日本で培った加工技術や製品力を活かすことで、変わらないカルビーのおいしさを、世界中にお届けしています。

北米と中華圏を重点地域に設定
「じゃがりこ」をグローバルブランドへと育成
カルビーでは、北米と中華圏を重点地域と位置づけ、様々な施策を行っています。中国では「フルグラ」「Jagabee」「じゃがりこ」を、北米では「Harvest Snaps」「かっぱえびせん」「じゃがりこ」をそれぞれ主力製品として展開しています。いずれも、独自の製法技術をはじめ、独特の食感や素材の本物感、おいしさで差別化をしています。中長期的には「じゃがりこ」をグローバルブランドへと育成していきます。
2030ビジョンで目指す姿
海外市場と新たな食領域を、
成長の軸として確立する
2025年度 KPI目標
海外売上高比率
30~35%
エリア戦略について
重点地域である北米・中華圏を中心に、
マーケティング・開発のローカライゼーションを進め、
現地の市場環境・ニーズに応じた戦略を立案する

カルビーの海外事業のポイントの一つは「現地状況に応じた戦略の立案」です。現地のマーケットや消費者のニーズ、所得の状況など、最新のデータを収集・分析することで、マーケティングおよび開発のローカライゼーションを推進し、効果的・効率的な事業展開を図ります。

主力ブランド「Harvest Snaps」を軸に、
日本発の製品展開を強化
1970年にアメリカに進出して以来、カルビーは様々な製品を北米で展開しています。中でも、豆を原料とし「素材重視」「本物の味」「身体にやさしい」をコンセプトに開発された「Harvest Snaps」は、アメリカ・オーストラリア市場で高い人気を誇る、カルビーグループの主力ブランドの一つです。今後は「かっぱえびせん」や「じゃがりこ」などの日本発の人気ブランドも展開を強化する予定です。
基本戦略
- ●「Harvest Snaps」ブランドの製品ラインアップ拡大
- ●「かっぱえびせん」「じゃがりこ」等の展開強化
- ●スナック菓子の営業力を有する人財を確保し、営業体制を強化

インバウンドで増加した認知度を活かし、
コミュニケーション投資を拡大
中国では、主に日本製造の製品の輸入販売を行っているほか、韓国、タイ、インドネシアなどで製造した人気製品も輸入販売しています。また、インバウンド需要を契機に向上した認知を活かし、小売店舗やEコマースでの販売を行っています。今後は、中国の多くのお客様にカルビー商品を手に取っていただけるよう、小売店舗での配荷率の向上を目指します。
基本戦略
- ●インバウンドで増加した認知度を活かし、
小売店舗での配荷率を拡大 - ●日本からの輸出のみならず、中国国内および
アジアの生産拠点からの供給拡大を目指す
その他の国での展開
日本でもおなじみの製品や韓国発の製品を製造・販売しています。2014年に発売した「ハニーバターチップ」は大ヒットし、多くのお客様に愛される製品になりました。最近では数量限定で日本でも販売されています。
タイ発の製品である「ジャックス」がベストセラーとなっています。スティックタイプのポテトスナックで、トマトソース付きが一番人気です。おなじみの「かっぱえびせん」や「さやえんどう(現地名: バンバン)」なども販売しています。
長年お客様に親しまれている「ポテトチップス ホット&スパイシー」のほか、「かっぱえびせん」や「Jagabee」など様々な製品を販売しています。シンガポールのお客様の嗜好に沿った、新しい製品やフレーバーの開発に力を入れています。
2016年にVカットのポテトチップス「ポタビー」とポテトスティックの「クリスビー・フレンチフライズ」を発売。その後フラットカットのポテトチップス「ジャポタ」や、4層のコーン系スナック「グリビー」などを発売しています。
2017年1月より、えんどう豆を主原料とした「Harvest Snaps」ブランドの販売を開始しました。この「Harvest Snaps」ブランドは、製品のおいしさと健康的なイメージですでに多くのお客様の支持をいただいています。
2015年に事業を開始し、ヘルシーカテゴリーの豆系スナックの製造・販売に加えて、2018年よりSeabrookブランドのポテトチップス、スナック菓子が製品ポートフォリオに加わっています。
各リージョンの概況について

欧米の概況について
欧米市場では、大手メーカーが高いシェアを占めているため、徹底した差別化が成長のポイントです。また、健康志向の高まりから、“Better For You” カテゴリーへの関心が高まっています。当社においても、“Better For You”カテゴリーで伸長している「Harvest Snaps」をはじめとして、「かっぱえびせん」や「ポテトチップス」、「じゃがりこ」といった独自の日本発ブランドを基軸に差別化を図り、成長しています。

アジア・オセアニアの概況について
アジア・オセアニアでは、市場規模や成長率、インバウンドをきっかけに得たカルビーブランドへの高い認知度のある中国を重点地域として定め、日本発ブランドの拡大を目指しています。当初、中国への集中投資により早期成長を目指していましたが、前期から続く景況感悪化や規制強化などを踏まえ、投資の見直しを行っています。中国は将来成長に向けた準備を進めながら、その他の地域にも効率的に資源投下し、アジア・オセアニア全体での持続的な成長を目指します。