2019年4月25日

そうか病とジャガイモシストセンチュウに強く暖地向け
カルビーグループの自社開発品種
加工用ジャガイモ「なつがすみ」が出願受理されました

加工用ジャガイモ「なつがすみ」

 カルビー株式会社のグループ会社であるカルビーポテト株式会社(本社:北海道帯広市、代表取締役社長:中村一浩)は、自社開発品種の「なつがすみ」を農林水産省へ品種登録のため出願し、2019年3月22日に受理されました。「なつがすみ」は、そうか病やジャガイモシストセンチュウに抵抗性があり、ポテトチップスに最適です。初夏に収穫できる品種で、関東地区での普及を想定しています。
 「なつがすみ」は、「ノーキングラセット」を母、「Pike」を父として人工交配を行い、2015年3月に北海道優良品種として登録された「ぽろしり」の兄弟です。塊茎の形、皮色および肉色は “卵形”、“淡ベージュ”、“白”です。カルビーポテトが自社開発品種としては、「ぽろしり」、2017年1月に北海道優良品種に登録された「ゆきふたば」に続く3品種目です。
 関東ではそうか病の発生が問題となっており、そうか病抵抗性を有する品種が強く望まれていました。そうか病は外観品質の低下を招き、商品価値が損なわれます。そうか病などの土壌病害は一度圃場に侵入すると根絶が困難となるため、抵抗性品種の栽培が最も効果的な対策であり、抵抗性を兼ね備えた加工用品種が求められてきました。
 「なつ」は初夏に収穫できる品種であることから、「かすみ」は関東を代表する湖「霞ヶ浦」から。霞ヶ浦の水資源が周辺地域を潤したように、この品種によって皆が豊かになることを期待して命名しました。
 2019年度から本格的に種芋生産を開始し、一般栽培は2023年度より開始予定です。

■開発者:カルビーポテト(株)津山 睦生のコメント
「なつがすみ」はそうか病に強く、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性があるポテトチップス用の品種です。これら病害虫の影響により従来の品種では栽培に適さない地域でも、作付けが進むことを期待しています。当面は主に関東地区での普及を見込んでいます。


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