未来のために
私たちが取り組む
5つのマテリアリティ
サステナビリティ経営における主要戦略は、マテリアリティとして選定した重点テーマごとに目標を定め、達成に向けた取り組みを推進することです。変化しつづける外部環境に対応するため、マテリアリティや重点テーマは定期的に検討し、必要に応じて見直しを行っています。その結果、2026年6月に一部の重点テーマを更新し、現在は5つのマテリアリティと12の重点テーマとして各取り組みを進めています。これらの重点テーマに、優先的に社内資源を配分することで、経営へのリスクを回避し、イノベーション創出の機会ととらえ、中長期的な成長を実現することを目指しています。
マテリアリティ特定・見直しプロセス
KPI進捗の内部レビュー
取り組みを推進する分科会ごとにヒアリングを実施します。本部長から実務担当までを含め、各視点からさまざまな課題・意見を集め、テーマ単位で情報をまとめます。
外部評価分析
各種文献の調査や、最新動向を整理することで、サステナビリティに関する外部環境の変化について把握します。さらに、それらが食品業界におよぼす影響を踏まえ、STEP1でまとめた情報と照らし合わせ、カルビーグループと関係の深い社会課題を抽出します。
マテリアリティマップ見直し
STEP2の外部環境分析結果を踏まえ、2軸の重要度「ステークホルダー」と「自社」に基づき、抽出された各社会課題を再評価し、マテリアリティマップを見直します。
※ 本マテリアリティマップは2026年6月時点の内容です。
マテリアリティ見直し
変化する外部環境に対応するため、定期的にマテリアリティをアップデートする必要があります。マッピングした各社会課題を整理し、マテリアリティと外部環境の関係性について見直します。
施策・KPIの見直し・最終化
内部ヒアリングを行った分科会や関係部署とともに、マテリアリティの主要施策およびKPI案について協議します。また、外部有識者よりこれらの見直し手順・マテリアリティ案に対してのご意見・ご助言を受け、妥当性の確認を行っています。
最終的にサステナビリティ委員会にて、マテリアリティとKPI案の承認を受け、新たなマテリアリティとして特定し、取り組みを進めています。
2022年12月(第7回サステナビリティ委員会)では、新たに5つのマテリアリティと13の重点テーマを特定しました。その後も見直しを行い、2026年6月(第14回サステナビリティ委員会)では、12の重点テーマに集約しました。
外部有識者へのヒアリングによる、妥当性の検討
マテリアリティについて、外部の視点も交えて検証を行うため、有識者にヒアリングを実施しました。
いただいた意見を踏まえてマテリアリティの再特定を行っています。
赤羽 真紀子 様
国内・国外の企業のCSRやサステナビリティの活動について豊富な知見をお持ちで、国際的にも通用するサステナビリティ経営を実現するためのご意見・ご指摘をいただきました。
※ マテリアリティの再特定を実施した2022年10月にヒアリングを実施し、一部重点テーマを追加した2026年10月に改めてお話を伺いました。
(2022年10月時コメント)
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●海外で事業を展開する食品メーカーへの期待値として、原料調達における小規模農家への配慮、工場職員の賃金保証、プラスチック包材に関する取り組みでのより厳しい評価の目があります。
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●海外企業においては、KPIの開示よりも壮大な目標を設定する傾向があります。我々はこういう会社で、こんな社会を作りたいから、こういった取り組みをするという表現をする会社が多く、日本のようにKPIやPDCAの推進を重視しない傾向にある点が違います。また、英語の開示媒体を通じたコミュニケーションの際の英語表現についても注意が必要です。
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●動物の福祉(アニマルウェルフェア)は今後重視されていきます。開示の際にマテリアリティとして記載する必要はないものの、内部においては議論を開始していることを見直しのプロセスを開示する際に表現できると良いと思います。
(2026年10月時コメント)
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●近年、人的資本経営の分野では、DEIB(Diversity, Equity, Inclusion&Belonging)の考え方が広がっています。なかでも”Belonging”は、一人ひとりが受け入れられ、自分の居場所や帰属意識を感じながら活躍できる状態を意味します。カルビーの「全員活躍」もこの考え方に通じる取り組みと感じました。
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●じゃがいもを起点とした世界観を持ち、そこから見える地球規模の課題を捉えられることは、カルビーならではの強みです。そうした視点を情報開示の中で示していくことは、他社との差別化にもつながり、カルビーらしさをより明確に伝えられると思います。
河口 眞理子 様
サステナビリティ全般について高い専門性をお持ちであり、カルビーグループにとっての外部環境変化や、ステークホルダーが期待を寄せる点について、ご意見・ご指摘をいただきました。
※ マテリアリティの再特定を実施した2022年10月にヒアリングを実施し、一部重点テーマを追加した2026年10月に改めてお話を伺いました。
(2022年10月時コメント)
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●プラスチックの代替は社会的ニーズが高く、主要な食品会社の取り組みと比べて不十分だという印象を持たれる可能性があるので、マテリアリティや重点テーマとして明示しても良いと思います。
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●継続してマテリアリティとしている「持続可能な農業生産」と新たにテーマを設けた「自然資本の取り組み」との関係について、自然資本への取り組みを上流に置き、カルビーが理念として大切にしている「自然の恵み」といったキーワードを前面に出すことや、カルビーを主語にできなくとも、農家との共創ストーリーを描くことが大切であると思います。
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●マテリアリティとして大きな項目に入れ込む必要はないが、アニマルウェルフェアについては検討しておくべき課題です。特に卵については指摘されやすい傾向があります。
(2026年10月時コメント)
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●今回新たに設定した重点テーマ「全員活躍実現に向けた人的資本の最大化」について、人的資本を最大化することがゴールではなく、その資本をいかに活用して会社に財務・非財務の両面でリターンを生み出すか、また、従業員自身が働く意義や満足・納得感を感じられるかということも含めた社内外へのコミュニケーションが重要になると考えます。「全員活躍」はインクルージョンの趣旨を示す良い表現なので、全員が活躍できる仕掛けや仕組みなど「場を作る方策」が重要です。
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●すでに多くのESG投資家は自然資本の重要性が高いセクターとして食品企業に注目しはじめています。カルビーもばれいしょなど原材料への依存度を考えると、経営・財務リスクとして自然資本の保全、ひいては最大化への重要度をさらに高める必要がありそうです。
マテリアリティ特定後の変更履歴
変化し続ける外部環境に対応するため、マテリアリティや重点テーマ、KPIの設定内容の検証を行い、必要に応じて、見直しやアップデートを行っています。
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●2020年5月マテリアリティを特定
8つのマテリアリティとそれぞれに重点テーマを整理 -
●2022年12月マテリアリティの見直し
5つのマテリアリティと13の重点テーマを再設定
新型コロナウイルス感染症の拡大、人権問題の顕在化、自然資本の重要性の高まりが背景 -
●2023年12月KPIの変更(重点テーマ「消費者意識の多様化に応じた新たな価値提供」)
当初の目標設定が2024年3月期であったため、新たに単年ごとの目標を設定
KPIの変更(重点テーマ「循環型社会の推進」)
製品フードロスの目標設定が2024年3月期であったため、新たに2031年3月期目標で再設定 -
●2025年6月KPIの変更(重点テーマ「カーボンニュートラルの達成」)
Scope別の目標値を設定 -
●2025年12月KPIの変更(重点テーマ「循環型社会の推進」)
水の使用量、廃棄物排出量の削減を総量から原単位管理に変更 -
●2026年6月重点テーマ・KPIの変更(マテリアリティ「多様性を尊重した全員活躍の推進」)
重点テーマを「全員活躍実現に向けた人的資本の最大化」と変更
従来の重点テーマ「DE&Iの推進」「働き方の多様性への対応」を含む、よりさまざまな課題へ対応
