マテリアリティ
企業を取り巻く環境を見ると、気候変動や資源枯渇などの環境問題をはじめ、サプライチェーン上の労働負荷の問題、人権問題などの多岐にわたる社会課題があります。カルビーグループが将来にわたって経済活動を継続するためには、このようなさまざまな社会課題をベースに企業活動への影響を認識・評価し、取り組むべき経営課題を明確にする必要があります。今回、「ステークホルダーにとっての重要度」と「自社における重要度」の二つの側面で重要課題を特定しました。これらの重要課題に優先的に社内資源を配分することで、経営のリスクを回避し、イノベーション創出の機会を捉えて、ステークホルダーへの価値を提供するとともに、中長期的な成長を実現することを目指します。
マテリアリティ特定のプロセス
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Step1
- 社会課題の
整理 -
- SDGsなどを参考に、社会課題をリストアップ
- そのうち、カルビーグループと関係のある社会課題を特定
- 社会課題の
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Step2
- マテリアリティ
マップの作成 -
- カルビーグループと関係のある社会課題の重要度を評価し、マテリアリティマップを作成
- マテリアリティマップをもとに、マテリアリティ案を仮定
- マテリアリティ
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Step3
- 妥当性の
検証 -
- ワークショップを開催し、社内の意見を取り込み
- 外部有識者へのヒアリングを実施
- 妥当性の
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Step4
- マテリアリティ
の特定 -
- 社内と有識者の意見を踏まえて、マテリアリティを最終特定
- マテリアリティ
マテリアリティマップ
自社における重要度 | |||
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ステークホルダーにとっての重要度 |
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- お客様
- サプライチェーン・取引先
- コミュニティ
- 従業員
- 株主
サステナブル経営の推進体制
2019年12月に、アドバイザーとして外部有識者を含めた体制で「サステナビリティ委員会」を設立しました。サステナビリティ委員会では、カルビーグループのマテリアリティの決定と、各分科会で推進する重点テーマのロードマップの審議および進捗状況のレビューを行っています。また、その内容を取締役会に定期的に報告しています。
取締役会
報告
サステナビリティ委員会
テーマ特定・
モニタリング
戦略決定・
進捗報告
重点テーマ別分科会(戦略の実行推進)
マテリアリティに基づく重点テーマと主な施策
カテゴリ | マテリアリティ | 重点テーマと主な施策 | 目標(KPI) | 2021年3月期実績 | SDGsとの対応 |
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商品を通じた貢献 | 1 食の安全・安心の確保 | 安全・品質に関する予防と監視 安心への取り組み お客様の声を活用した商品改善 |
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2 健やかさと多様なライフスタイルへの貢献 | 健やかさに配慮した商品の提供
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2024年3月期
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サプライチェーンを通じた貢献 | 3 農業の持続可能性向上 4 原料調達・物流の効率化と安定的な確保 |
環境に配慮した持続的な調達: 馬鈴しょの安定調達
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2024年3月期
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環境に配慮した持続的な調達:認証パーム油の使用
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2030年
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地球環境・コミュニティへの貢献 | 5 地球環境への配慮 | 温室効果ガス排出量削減
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2030年
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温室効果ガス総排出量 0.6%増加
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資源保全/循環型社会の実現
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2024年3月期
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プラスチック容器代替・削減
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2030年
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アールプラスジャパン社へ資本参加 | |||
6 人・地域社会・コミュニティとのつながりの深化 | フードコミュニケーションの活性化
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2024年3月期
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フードコミュニケーション参加者数
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地域社会への貢献
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経営基盤の確立 | 7 多様性を尊重した全員活躍の推進 | ダイバーシティ&インクルージョンの推進 人財育成の強化 働き方改革 |
2024年3月期
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8 コーポレート・ガバナンスの強化 | コーポレート・ガバナンス組織・体制の整備 コンプライアンス・リスク管理の強化 ステークホルダーの人権の尊重 |
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- 製品フードロス削減目標および実績は(株)ポテトかいつかを除くカルビー国内グループを対象、温室効果ガス削減目標および実績はカルビー(株)およびカルビーポテト(株)帯広工場を対象、その他の指標はカルビー(株)を対象
- ※1 販売した全商品重量に占める販売した全商品の塩分含有量
- ※2 総エネルギー摂取量に占めるタンパク質の構成比が13%以上のもの
- ※3 カルビー・スナックスクール、工場見学などの食育活動
マテリアリティ特定にあたっての有識者コメント
マテリアリティの妥当性について外部の視点も交えて検証を行うため、3名の有識者の方にヒアリングを実施し、いただいた意見を踏まえてマテリアリティを特定しています。