トップメッセージ
サステナビリティ経営を推進し、持続的な成長を実現する。
私たちは、企業理念に基づき、自然の恵みを大切に活かし、おいしさと楽しさを創造して、人々の健やかなくらしに貢献しています。創立100年を見据え、持続的な成長を実現するためには、事業基盤の強化とサステナビリティ経営の推進が不可欠です。
近年、私たちを取り巻く事業環境は不確実性を増しており、直面する社会課題への対応はグローバル規模で求められています。特に、ポテトチップスなどの主原料であるばれいしょは、気候変動の影響を受けやすい作物です。契約生産者数の減少や高齢化といった課題もあり、今後はこれらの影響が一層顕著になることが予想されます。このリスクに対応するため、私たちは病害虫や環境変化に強いばれいしょ新品種の開発、産地の分散化、栽培や収穫作業の一部を請け負うコントラクター事業の展開など、契約生産者への支援を強化しています。
生活者の意識も変化しており、人権や生物多様性の保全に配慮した原料によりつくられた商品を選びたいという方が増えています。カルビーグループでは、人権と環境に配慮した認証パーム油を国内全工場に導入し、2030年目標の「認証パーム油100%使用」を前倒しで達成しました。
また、2025年1月に操業を開始した「せとうち広島工場」では、再生可能エネルギーの活用や、ばれいしょを余すことなくエネルギーへ転換するシステムを導入し、環境負荷を低減した持続可能な生産体制を構築しています。
サステナビリティ経営の推進のため、持続可能な社会の実現を目指したアプローチとして、従来取り組んできた TCFD と生物多様性の取り組みである TNFD の統合開示を実施しました。今後も、持続可能な社会の実現を経営の根幹に据え、ステークホルダーとの協働を通して、事業活動における重要課題(マテリアリティ)への取り組みを強化していきます。
ステークホルダーの皆さまにおかれましては、一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長 兼 CEO