地域コミュニティへの貢献
カルビーグループは、食に携わる企業として、地域・コミュニティの自然環境の豊かさと活気あふれる社会の維持や、人々の健やかなくらしへの不安の解消などの社会課題に向き合い、「環境(自然の恵み)」、「食(おいしさ、楽しさ)」、「健康(健やかさ)」の領域で、ステークホルダーとのつながりを深め、ともに取り組んでいきます。
森林保全活動の推進
カルビーグループは自然の恵みであるじゃがいもを多く使用しています。そのじゃがいもを栽培するのに大量の水が必要です。そこで、カルビーグループでは「カルビー・ミナミナの森」(北海道千歳市)、「カルビーの杜」(宮城県仙台市)、「カルビー・とちぎ自然と恵みの森」(栃木県那須烏山市)、「あいち海上の森」(愛知県瀬戸市)、「カルビー・滋賀こんぜの森」(滋賀県栗東市)、「自然の恵み カルビーかっぱの森」(広島県広島市)において森林保全活動に取り組み、持続可能な水源涵養機能の維持・向上や被災地の森林づくりの推進を目指しています。活動は従業員自らが行い、自然の恵みを再認識し、貴重な地下水を利用する責任を考える機会になっています。また、2024年には東京都八王子市において里山の維持管理や利活用を進めるため「八王子市上川の里」(東京都八王子市)への参画も始めました。
環境保全活動の拠点
「八王子市上川の里」(東京都八王子市)での活動
障がいの有無を問わず楽しめるイベントへの支援活動
障がいの有無にかかわらず誰でも楽しめるスポーツイベント「座・フィットネス®」、マルシェイベントを通じて知的障がいのある方を対象に就労体験の機会をつくる「SJEマルシェ」などへの協賛やボランティア参加を行っています。多様な方々との交流を経て、お互いを知り合う機会をもつことで、すべての人々が活き活きとした生活を送れる社会の実現に向けて活動しています。
「座・フィットネス®」でのボランティア活動(写真提供:NPO法人アクセシブル・ラボ)
「SJEマルシェ」でのボランティア活動(写真提供:SJEマルシェ実行委員会)
フードバンクや社会福祉協議会への商品寄贈・寄付
カルビーグループでは、フードバンク団体や社会福祉協議会と連携して、余剰商品の有効活用を行っています。生活にお困りの方々を支援するとともに食品ロス削減にもつながっています。
2024年1月に起きた能登半島地震の被災地にもカルビー商品をお届けしました。また、2025年に発生した大船渡市林野火災に対して、被災者の支援および被災地の復興に役立てていただくため、大船渡市に「災害見舞金」を寄付させていただきました。
被災地(輪島市)へのカルビー商品搬入の様子(写真提供:認定NPO法人 グッドネーバーズ・ジャパン)
災害被災地への支援
「みちのく未来基金」は、2011年の東日本大震災で両親またはいずれかの親を失った子どもたちに対する進学支援のための奨学基金です。カゴメ株式会社、ロート製薬株式会社、カルビー株式会社が合同で設立し(後にエバラ食品工業株式会社も参画)、さまざまな支援活動を行っています。皆さまから多数のご支援を頂戴したおかげで、寄付額が今後、必要と見込まれる奨学金給付額に到達し、新規の寄付につきましては2021年2月をもって終了しました。引き続き、みちのく生(奨学生)同士が親睦を図るイベントの開催や、進学後も面談の機会を設けるなどして支援していきます。
みちのく未来基金ロゴ
国連WFP協会の活動を評議員として支援
カルビーグループは認定NPO法人国連WFP協会の活動に賛同し、2019年より評議員として活動を支援しています。国連WFP協会は、飢餓と貧困の撲滅を使命とする国連WFP(国連世界食糧計画)の日本における公式支援窓口です。2024年度は「WFPウォーク・ザ・ワールド」、「ごちそうさまチャレンジ」への協賛の他、社内活動である「A・A・O活動」を通じて寄付を実施しました。
「WFPウォーク・ザ・ワールド」参加時の様子
海外における社会貢献活動
Calbee Tanawat Co.,Ltd.(タイ)では「Calbee Arigatou Social Project」として2つの活動を実施しました。
子どもたちの健やかな成長を支援
食育を軸に、給食提供と校内の壁塗装・景観整備を地元小学校で実施(サムットプラカーン県)
給食提供の様子
校内の壁塗装・景観整備実施の様子
チェンライの水害被災地で住宅の清掃・修繕・塗装を実施
被災者に希望を届ける
ボルネオ島に「カルビーの森1」を取得
スナック菓子の生産に欠かせないパーム油の一大産地であるマレーシアのボルネオ島で、熱帯雨林の保護活動を行っているボルネオ保全トラストジャパンの「緑の回廊プロジェクト」を支援しています。このプロジェクトは、開墾によって分断された熱帯雨林を保全するために開墾された土地を買い戻して管理する取り組みで、2023年には、「カルビーの森1」(約1.4ha)を取得しました。
ボルネオ島(写真提供:ボルネオ保全トラスト・ジャパン)