循環型社会の推進
カルビーグループは循環型社会の実現を目指し、フードロスの削減、水資源の有効活用、廃棄物の削減とリサイクルに取り組んでいます。
「水の使用量」「廃棄物排出量」のKPI見直し
カルビーグループは、製造時に使用する水の量を抑制することや廃棄物の排出量を減らす取り組みを長らく行ってきました。その活動を進める中で、「水」や「廃棄物」の増減は生産重量だけではなく、原材料の品質や使用量にも影響されることが分かりました。特に、ばれいしょを原料とする製造ラインではその傾向が顕著で、水や廃棄物量の増減が、製造工程によるものなのか、原料を起因とするものなのかが把握しづらくなっていました。
この状況を踏まえ、製造工程における「水」や「廃棄物」への改善活動の成果をより正確に評価・反映しやすくするために、2026年3月期から「水の使用量」と「廃棄物排出量」を製品の主原料として投入した原材料使用量あたりの原単位で管理することに変更しました。なお、「2031年3月期までに10%削減する」という目標・削減率、および対象拠点(2019年3月期時点に既設のカルビー国内製造拠点12工場と、ジャパンフリトレー・古河工場)についての変更は行いません。
製品フードロスの削減
カルビー国内の製造拠点とジャパンフリトレー・古河工場は、2031年3月期までに「製品フードロスを30%削減(2023年3月期比/3ヵ年移動平均値)」する目標を掲げています。2026年3月期のフードロスの平均実績は、13.8%削減となりました。
この「製品フードロス」の内訳は、出荷後のいわゆる返品などはほとんどなく、製造過程におけるトラブルなどで製品として品質を満たせなくなり「ロス」となったものが占める割合が高くなっています。そのため、製造作業手順の見直しや機器・設備の点検、新設備導入などの改善活動を重点的に実施しています。一つのトラブルで多くの製品フードロスが生じる可能性があるため、各工場の製造課長が参加する会議などで改善活動の事例や成果を共有しています。
製造課長会議の様子
水使用量の削減
水の使用量は、2031年3月期までに10%削減(2019年3月期比)という目標を掲げています。しかし、2026年3月期は13.5%増加となりました。
ボイラ効率の改善による水使用量の抑制、ポテトチップスのフライ時に発生する蒸発水を回収・再利用、過剰な上水利用を控えリサイクル水へ転換するなどの施策を講じたものの現時点では削減にまで至っていません。
廃棄物排出量の削減
廃棄物排出量は、2031年3月期までに10%削減(2019年3月期比)という目標を掲げています。しかし、2026年3月期は、16.3%増加しました。
廃棄物の削減方針は「良品化」「有価化」「減容化」です。具体的には、フードロス削減同様に製造工程内のトラブル発生を防ぎロスを発生させないとする「良品化」、担当者の廃棄物分別能力向上のための育成講座の実施やばれいしょから溶け出したでんぷんを回収利用するなどの「有価化」、廃棄物を発酵させたメタンの回収や乾燥させ軽量化する「減容化」、という取り組みです。
広島みやじま工場では廃棄物委員会を設置し、廃棄物の発生場所や種類を可視化・一元管理することで、分別精度の向上と廃棄物排出量の削減につなげています。
広島みやじま工場廃棄物委員会の様子
廃棄物総量の経時変化
