2022年8月29日

カルビー×東和ケミカル アルミ蒸着フィルムの再資源化開始
カルビー工場で廃棄されるフィルムを活用した資源循環の取り組み

 カルビー株式会社と東和ケミカル株式会社(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役社長:棚窪 寛志、以下東和ケミカル)は、カルビー清原工場(栃木県宇都宮市)にて資源循環の取り組みを開始しました。
 本取り組みは、東和ケミカルの有するアルミ蒸着フィルム再資源化の特許技術によって、カルビー工場で廃棄されるパッケージフィルムをリサイクル加工し、プラスチックとして再資源化するもので、カルビーが採用するのは初めてとなります。今後、本取り組みの効果を検証しながら、取り組みの拡大を検討してまいります。

 カルビーは、1983年に業界で初めて商品パッケージにアルミ蒸着フィルム(5層)を導入しました。アルミ蒸着フィルムの活用により、品質保持に大きく貢献した一方、複数の材質を組み合わせているフィルムの構造上、各層の素材分離が課題となり、これまでサーマルリサイクル(廃棄物を焼却した際の排熱をエネルギーとして利用すること)としての活用に留まっていました。
 中長期な視点での持続的な事業成長と持続可能な社会の実現とを両立するサステナブル経営を進める上で、東和ケミカルの技術を用いた使用済みパッケージのマテリアルリサイクル(廃棄物を製品原料として再利用すること)が資源循環社会の実現に寄与すると考え、今般の取り組み開始に至りました。リサイクルされたプラスチック原料は、東和ケミカルが取り扱うその他のプラスチック原料と最適な割合で配合され、コンテナやパレットなどに使用される予定です。

■リサイクル工程
(1)カルビー工場で出る使用済みアルミ蒸着フィルムを回収
(2)東和ケミカル工場にてリサイクル材料(ペレット)に変換
(3)リサイクル材料(ペレット)をコンテナやパレットなどに加工

■アルミ蒸着フィルム(5層)構造

    アルミ蒸着フィルム(5層)構造

 これまでカルビーは、2020年に策定した「プラスチック資源循環の推進目標」の下、石油由来のプラスチックを使用した包装容器の削減、環境配慮型素材への切り替えを推進してきました。本取り組みを含め、今後もプラスチック資源循環の推進を強化し、循環型かつ脱炭素社会の実現による持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

■参考(プレスリリース)
「プラスチック資源循環の推進目標策定」 https://www.calbee.co.jp/newsrelease/200910.php
「一部商品における環境配慮型包材への切り替え」 https://www.calbee.co.jp/newsrelease/210208b.php
「株式会社アールプラスジャパンへの資本参加」 https://www.calbee.co.jp/newsrelease/210215c.php

- カルビーグループについて -

 1949年の創立以来、私たちは、自然の恵みを大切に活かし、おいしさと楽しさを創造して、人々の健やかなくらしへの貢献を実践してきました。カルビーグループは、ライフラインをつなぐ食品企業として、サステナビリティを経営の根幹に据え、食を通じて社会課題を解決することで、新たな食の未来を創造します。
https://www.calbee.co.jp/sustainability/

 

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