研究成果
(学会発表・研究論文)

  • 学会発表

ジャガイモに含まれるフェルラ酸に抗酸化活性があることを確認
「ジャガイモ周皮における結合型フェノールの抗酸化活性」
日本農芸化学会2006年度大会においてカルビー株式会社基礎研究チーム発表
2006.03.27

背景

ジャガイモ周皮には、クロロゲン酸などのフェノール類が存在し、それらが抗酸化活性を示すことが報告されています。一方で、ジャガイモを加工する際、周皮は取り除かれ廃棄されていることから、周皮の有効な利用法の検討が課題となっています。

目的

そこで、カルビー株式会社基礎研究チームでは、ジャガイモにおける有効成分の検索を目的として、抗酸化活性を有するフェノール類について検討しました。

研究内容

ジャガイモを周皮と髄部とに分別し、それぞれを凍結乾燥後、80%エタノールにて、アルコール可溶性画分および不溶性画分を回収しました。アルコール可溶性画分に含まれる遊離型フェノールとともに、アルコール不溶性画分から抽出した結合型フェノールをHPLCにより分析しました。さらに、それらのラジカル消去活性についても測定しました。
図1.髄部および周皮における結合型フェノールのラジカル消去活性
表1.髄部および周皮における結合型フェルラ酸含量

まとめ

[ 1 ]  ジャガイモを髄部および周皮に分別し、遊離型および結合型フェノールの抽出を行いました。遊離型および結合型フェノールともに、髄部に比べ周皮で抗酸化活性を有するフェノール類が多く存在しました。
[ 2 ]  遊離型フェノールでは、クロロゲン酸およびカフェ酸などの存在が示唆され、それらが、ラジカル消去活性に寄与していると考えられました。
[ 3 ]  髄部に比べ、周皮の結合型フェノール画分でもラジカル消去活性が高かったが(図1)、それらに寄与している成分の一つとしてフェルラ酸が認められました(表1)。

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