研究成果
(学会発表・研究論文)

  • 学会発表

フルーツグラノーラの二週間連続摂取により、排便回数や排便量の増加およびQOLの向上を確認
フルーツグラノーラ摂取による排便回数の増加
2016年日本補完代替医療学会において、金沢大学とカルビー株式会社研究部の共同研究として発表。
2016.11.26

背景

現代の日本人の食生活では、食物繊維の摂取が不足しがちです。食物繊維とは、消化されずに小腸を通って大腸まで達する食品成分で、整腸効果があることが知られています。フルーツグラノーラには食物繊維が多く含まれており、食べている方からはお腹の調子が良くなったという声がいくつも届いていました。

目的

フルーツグラノーラを摂取することで、お腹の調子やQOL(*1)に変化があるかどうかを確認するために、オープン臨床試験を行いました。
*1:QOL・・・Quality of Lifeの略。生活の質のこと。

研究内容

被験者は、排便回数が週に5回以下の健康な女性とし、20名にご協力いただきました。試験食品としてはフルグラ®を使用し、1日あたり50gを1食の主食におきかえて食べていただきました。試験期間の初めの2週間をウォッシュアウト期間(*2)とし、その後の2週間を試験食品の摂取期間としました。試験食品の摂取は、摂取14日目以降排便があるまで続けていただきました。合計約4週間の期間中は、ヨーグルトや納豆などの生菌食品、食物繊維強化食品、便通に関する健康食品などを摂取しないようにしました。また、試験期間中は毎日、排便に関する日誌をつけていただきました。
*2:ウォッシュアウト期間・・・試験食品を摂取しない期間のこと。
図1


試験開始日と終了日には、QOL調査を行いました。調査には、『女性のためのQOL調査票』(株式会社LSTT製)を使用しました。この調査票は70問の質問から構成されており、これらの質問を15のカテゴリ(顔、頭、目、口、四肢、睡眠、人間関係、生理痛、不安、疲労、心の健康、体の健康、食欲、冷え症、肩こり)および総合点に分類して解析しました。 また、試験期間中は毎日、排便回数・便の性状・排便量・爽快感・お腹の張り・胃腸症状の有無について記入する、排便に関する日誌をつけていただきました。

図2


まずQOL調査では、回答に不備のあった3名のデータを除外し、17名分のデータを解析しました。フルーツグラノーラの摂取前後で比較したところ、QOLの総合得点が有意に高くなり、QOLが高まったことがわかりました。目、食欲、肩こり、生理痛の4つのカテゴリの点数も、摂取後に有意に高くなりました。

図3


排便に関する日誌は、20名分のデータを解析しました。排便回数は、摂取前の2週間総排便回数が9.1回に対し、摂取後は12.5回となり、有意に増加しました。排便量は、摂取前の2週間の平均スコアが3.3に対し、摂取後は4.3となり、こちらも有意に増加しました。便の性状とお腹の張りについても改善する傾向が認められました。

これらの結果は、試験食品1食あたり4.5g含まれている食物繊維の影響によるものではないかと考えられます。また、便秘気味の人はそうでない人よりもQOLが低いことがわかっており(※関連リンク参照)、今回排便回数や量が増えたことで、それに付随してQOLが高まった可能性があります。

まとめ

フルーツグラノーラを2週間連続で摂取することで、QOLの改善、排便回数の増加、排便量の増加が認められました。

<関連リンク>
フルーツグラノーラ摂取が女性のQOLに与える影響
長谷部久乃,石原克之,伊藤政喜ら.
フルーツグラノーラ摂取が女性のQOLに与える影響.日本補完代替医療学会誌 第13巻 第1号 2016年3月:21-27

学会発表のトップへ戻る