社会への取り組み

品質を高める取り組み お客様に、安全で安心していただける商品をご提供し続けるために

SDGsとの関連 79産業と技術革新の基盤をつくろう12つくる責任つかう責任

お客様の安全・安心を最優先に製品づくりを進めています

品質マネジメント体制

カルビーでは、原材料の安全性や法令適合、パッケージ表示などを審査する「品質審査部」と、ルール通りに生産されているかチェック・改善支援を行う「品質監査部」から成る「品質保証本部」を中心に、食の安全・安心を守る体制を整えています。
社内だけではなく、社外の生産者や調達先とも連携し、サプライチェーン全体で品質を保証するための取り組みを行っています。

品質マネジメント体制

品質保証の役割と機能分担

品質保証の役割と機能分担

品質保証体制

品質保証体制
Point!流通業者様に対応する専門部署
流通業者様からのお問い合わせに対応する専門チームとして、品質監査部内に広域営業サポート課を設置しています。工場と売り場をつなぐ役割を果たしています。

A・A・O(エイ・エイ・オー)活動

過去に発生した製品事故を教訓として、「事故を起こさない」「日々の作業は何のために行っているのか」など食の安全に関する心構えを再確認するために、異物混入や印字不良などの防止に取り組む全社キャンペーンを毎年開催しています。2016年度も生産、物流、販売など全部門で取り組みました。

A 安全・A安心・O美味しい
A・A・O(エイ・エイ・オー)活動
「みちのく未来基金」への寄附
Point!A・A・O活動を通じた「みちのく未来基金」への寄附
カルビーは2014年からA・A・O活動の実施にあたって、参加した人数に応じた金額を「みちのく未来基金」へ寄附しています。「みちのく未来基金」は、カルビーが設立メンバーとして参画している「東日本大震災で親を亡くした震災遺児たちの高校卒業後の進学支援を行うための奨学基金」です。2016年度の第3回A・A・O活動では、寄附ルールに基づいて前年の倍以上となる1,515,700円を寄附することができました。

お客様に正しい情報をわかりやすくお伝えします

新しい食品表示制度への対応

2015年4月1日から施行された食品表示への対応として、パッケージ表示の変更を進めてきました。法的には5年の猶予があるものの、お客様への安全を第一に2016年度中に全ての表示・パッケージを新表示に切り替えました(一部プライベートブランド商品などを除く)。
そのほか、年2回、食品表示に関する知識やスキルを高めるための勉強会を実施しています。

新しい食品表示制度への対応

食物アレルギーなどへの対応

カルビーグループでは、各部門が連携し、食物アレルギーへの対応やアクリルアミドの軽減に取り組んでいます。2013年度に「特定原材料(アレルゲン)に関する方針」を策定し、製品カテゴリーごとに使用アレルゲンを共通にするなどのルールを定めているのを初め、工場ではアレルゲンのコンタミネーション対策を含めた「清掃基準書」に沿った清掃を徹底して行っています。また、コンセプトショップでは、販売するメニューにアレルゲンを表示しています。
アクリルアミドについては、じゃがいも加工食品における生成に関する基礎的研究を続けており、学会や論文の発表を通して情報を発信しています。

アクリルアミド
食品中で、主にアミノ酸の一種であるアスパラギンと還元糖であるブドウ糖、果糖などが加熱によって反応し、意図しないにもかかわらず生成される物質。国際機関では、化学物質として「人に対して、おそらく発がん性がある」と分類されていますが、人が食品中のアクリルアミドを経口摂取した際の影響については確認されていません。
食物アレルギーなどへの対応
Point!トレーサビリティ
ポテトチップス商品を対象に、じゃがいもの生産情報別ウィンドウが開きますを公開しています。

役員による工場のチェック

社長も含めた経営幹部による国内全工場の視察を年1回実施しています。視察者と工場長がミーティングしたうえで現場に入り、「生産ラインに落下物が入る可能性がある設備になっていないか」など、お客様の気持ちになって細かいところまで安全の再確認を行っています。

バリューチェーン全体における品質保証

安全・安心な製品を提供するため、企画、開発、調達、製造から販売までのあらゆる段階で品質保証の取り組みを徹底しています。新製品の開発段階においては、ミスによってリスクを発生させることがないよう、開発プロセスやパッケージの表示に対するチェックを実施しています。また製造においては、通常の生産活動はもちろん、「事業拡大に伴う新規原料の調達」「新規OEM製品の採用」といったケースで、出荷や受入の可否判定のための「品質規格」と、製造工程管理上の指針となる「品質基準」が厳しく適用されます。
また、原材料サプライヤーや製造・加工委託先に対しては、トラブル状況等の内容をもとにして評価を行い、計画的にアセスメントを実施しています。
さらに、直接お客様にカルビー製品を販売するコンセプトショップにおいても、「店長がマネジメントすべき品質保証項目の明確化」や「品質保証本部による定期的にアセスメント」により品質保証を徹底しています。

渡邊 典子

品質保証本部 品質審査部
食品法令課 課長
渡邊 典子

VOICE全社をあげてミスの無いよう注意深く取り組みました
食品表示法への対応は、短い期間にほぼ全ての商品のパッケージ表示を改定しなければならないという、全社横断の大プロジェクトでした。ひとつ間違えるとお客様の生命にかかわる、ミスの許されない仕事です。印刷業者様とも丁寧に情報を共有し、手順を確認しました。社内デザイナーの作ってくれたパッケージマニュアルがとても役に立ちました。

「監視」ではなく「協働」によってカルビー品質を守ります

ミスを発生させないための仕組みづくり

生産工程におけるフードディフェンス(異物混入防止)の徹底をはかるためのモニタリングカメラの導入や、パッケージと中味が異なるという不具合を無くすために、ICT(情報通信技術)を活用した照合システムを活用するなど、安全・安心を守るための仕組みや技術を積極的に導入しています。

作業ミス防止照合システム

包装工程における作業ミスを防止するために、スキャナーを使ったチェックシステムをポテトチップスや生地スナックの全生産ラインに導入しています。
2016年度はシステムの精度をより高めるとともに、チェックの内容を分析しその改善を促す仕組みづくりを行いました。

作業ミス防止照合システムで読み取るフィルムに記載されているコード

作業ミス防止照合システムで読み取るフィルムに記載されているコード

作業ミス防止照合システム
製造現場で作業者の勘違い等による原材料使用ミスを防止するため、①生産計画と味材、②生産計画とフィルム、③味材とフィルムの整合性をチェックして、3つのうち、いずれかでも正しくない場合は関係する設備にインターロックを掛けて、不適合品の流出を防ぐ仕組みです。
モニタリングカメラ

全生産拠点に生産ラインを監視するモニタリングカメラを導入しています。これは工程不良の範囲の特定や作業効率の分析・改善にも役立てています。

モニタリングカメラ導入数

1,000約台

モニタリングカメラ
カルビーグループ自主回収にあたっての基本方針
  1. 顧客優先新たな被害者を出さない
  2. 情報開示会社にある情報は隠さず公開する
  3. 率先垂範トラブルから逃げず、トップマネジメントは率先して問題解決にあたる
  4. スピード他の全ての仕事に優先して、 出荷された商品の回収をはかる
  5. 再発防止再び同様の問題を起こさない

2016年度の社告による自主回収件数

0件

生産者と連携した品質改善

原料となるじゃがいもに求められる品質は2つあり、1つ目は、「ポテトチップスが明るい色に揚がること」、2つ目は、「じゃがいもに不良な部分がないこと」です。しかし、じゃがいもは自然の中で育つため、どうしてもその年の天候により、出来の良し悪しに影響がでます。カルビーポテトでは、常にポテトチップスやじゃがりことしての原料に適したじゃがいもを生産するため生産者と連携して、栽培方法を検討しています。現在、全国で約1,800名の生産者と約40名のカルビーポテトフィールドマンが契約栽培に取り組んでいます。フィールドマンは、一人ひとりの生産者と会話し、その方が所有されているほ場や、その年の天候に合わせた栽培方法を一緒に考え、それを実施しています。このような取り組みが、最近起こっている天候の変動の中においても、品質や生産量の安定に成果を上げています。しかし、2016年は九州地方の大雨・強風、北海道の台風により、生産量・品質は大幅に低下しました。このため、2017年より、2011年から継続している“気象の影響を受け難いじゃがいも栽培”の確立をさらに強化し、さまざまな多様性を高めることを進めていきます。
1つ目として、品種を変えていきます。現在、品種トヨシロが全体の取扱い量の半分以上を占めていますが、この品種は暑さに弱く、水害で腐敗しやすい傾向があります。このトヨシロから新たに優れた素質を持つ品種への転換を進めていき、品種の多様性を高めます。
2つ目は、収穫方法を変えていきます。現在、馬鈴薯の収穫は手作業に頼るところが多く、収穫時期の天候に作業効率や作業強度が変わります。雨が多く、畑の土壌が過度に湿っていると、収穫作業は困難を極めます。このことへの対策として、現在、行われている収穫作業を可能な限り機械化することを進めていきます。
3つ目は、産地の多様化を図ります。今取引をさせていただいている生産者の皆さんとは引き続き、品種・機械化を通じて、発展に取り組んでいきます。他方、さまざまな気象変動への対応として、栽培地の多様化を進めていきます。
これら3つの取り組みを生産者の皆さんと実現することにより、安定的な馬鈴薯生産の確立に努めます。

原材料の品質管理

お客様に常に変わらぬ高品質の製品を提供するために、カルビーではポテトチップスの原材料であるじゃがいもの品質について、畑と貯蔵庫、工場の各工程で決められた項目の検査を行っています。また、これら品質履歴や品質検査結果の情報をじゃがいものロット単位でデータベースに入力・集積して一元管理する、独自の品質管理システムを確立し運用しています。
この品質管理システムは、「トレーサビリティシステム」の機能も果たし、工場での製造品質等の使用結果はじゃがいも産地へフィードバックされ、その情報を翌年の栽培の改善に活かしています。

じゃがいも固有の情報を記したラベル

じゃがいも固有の情報を記したラベル

畑・貯蔵庫・工場での品質検査項目

畑・貯蔵庫・工場での品質検査項目

海外拠点の対応

品質保証本部と海外事業本部が連携し、海外のグループ会社、提携先工場に対する品質管理体制を強化しています。
既存工場については、年に1回、食品衛生監査を実施し、「カルビーグループ食品衛生標準」に基づき、厳しくチェックしています。2016年度も海外の全工場で実施しました。
今後は、品質管理についての指導にとどまらず、設備計画から製造ノウハウまで総合的な運営マネジメント支援を推進し、現地No.1レベルの食品工場へと各拠点のレベルアップを図っていきます。

イギリスCalbee UK Limited ディーサイド工場

イギリスCalbee UK Limited ディーサイド工場

アメリカ セナトビア工場

アメリカ セナトビア工場

休機日設定の徹底

各工場に休機日(生産ラインの機械を停止させる点検・清掃日)を毎月1回設定することを義務付けています。休機日には、定められたクリーニングスケジュール、点検基準をもとに設備の清掃点検作業が実施され、トラブルの発生を防止しています。点検項目は、重大な問題点が発生した場合には見直しが行われています。2016年度は、全工場での休機日の実施率は100%を達成しました。また休機日は、点検作業はもとより、安全・衛生教育や品質保証の研修といった人財育成や情報共有の機会としても活用されています。引き続き、休機日の実施内容や活用方法のさらなる充実を図っていきます。

食品安全パトロール

定期的な食品安全パトロール

コンセプトショップの品質管理

全国各地に展開中のカルビーのコンセプトショップにおいても、原材料や製造方法の安全など、工場と同じ品質保証体制・品質監査の手順が適用されています。また、店内で調理した商品を販売する店舗もあります。「食中毒の防止」など店舗ならではの課題に対応するため、基準の策定や店長・従業員への教育などを進めています。2016年度は、全拠点の監査を行い、課題の抽出、そして改善、運用というPDCAシステムの導入を行いました。

カルビープラス ららぽーとEXPOCITY店(大阪)

カルビープラス ららぽーとEXPOCITY店(大阪)

コンセプトショップ
コンセプトショップとは、さまざまなコンセプトを持つカルビーグループのアンテナショップの総称です。
<一覧>
  • カルビープラス…東京2店舗、北海道1店舗、埼玉県1店舗、大阪府2店舗、兵庫県1店舗、広島県1店舗、福岡県1店舗、沖縄県1店舗、香港1店舗
  • グランカルビー…大阪府1店舗
  • カルビーキッチン…神奈川県1店舗
  • スナックキッチン my Calbee…広島県1店舗
  • ギャレット ポップコーンショップス…東京都2店舗、千葉県1店舗、愛知県1店舗、大阪府1店舗

食の安全・安心を守る<br>人財の育成を進めています

カルビー品質をより高い次元で継承するための教育プログラム

かっぱえびせん、じゃがりこ、Jagabeeなどそれまで世界のどこにもなかった商品を生み出してきたカルビー。
その仕事はまるで厨房で料理をつくる職人に近いものです。職人の技を次世代に継承するため、さまざまな学びの機会を設けています。

次世代品質保証リーダーの育成

カルビーの次世代の品質保証リーダーとして求められるスキルを見える化したマップに従い、自主的かつ効果的に学習を推進できる仕組みを構築しています。

原理原則教育(キーマン教育)の実施

実施回数

13回

カルビーが目指すおいしさ・品質を実現するために不可欠な原理原則を学ぶため、全社の生産設備や製造技術を網羅的に学ぶことができる人財育成プログラム。各現場での技術の指導役となるキーマンの養成も目的としています。
2016年度は60名(うち女性23名)が受講しました。

原理原則教育(キーマン教育)
ものづくりワークショップ研修の実施

生産技術・研究開発の各部門、工場長や製造課長等の職種で活躍を目指す従業員を対象に、固有技術や加工原理を伝承できる人財教育を実施しています。前年度の受講者が講師を務めたり、海外支援メンバーとして活躍するなど、仕組みとして定着しつつあります。
2016年度は12名(うち女性1名)が参加しました。

ものづくりワークショップ研修
海外支援者向けオリエンテーションの実施

カルビーならではの商品の製造には独特のノウハウがあります。海外グループ会社の製造現場に日本のメンバーが指導に行く場合も多くあります。現地で安全に支援・指導が行えるように、事前にオリエンテーションを実施しています。
2016年度は10名が受講しました。

安山 めぐみ

研究開発本部
グローバルスタンダード課 課長
安山 めぐみ

VOICE普段の作業には一つひとつ
意味があることを学んでほしい
製造現場のキーマンたちに製品を手づくりする体験をしてもらい、そこから製造工程の原理原則を学んでもらっています。受講者たちから「これまで思い込みでやっていた作業を一から考え直す機会になった」「習ったことを現場で試してみた」という声を聴くと本当にうれしいです。受講者が今後、次の世代に自分の言葉とやり方で伝承していってくれることが願いです。

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