人々の健やかなくらしと多様なライフスタイルへの貢献

食の安全・安心の確保

食品企業であるカルビーグループにとって、安全で安心な商品の提供は最も重要な社会的責任であると考えています。食品安全マネジメントシステムの国際規格に基づく品質管理の徹底と遵守を行い、産地からお客様までのバリューチェーン全体で品質保証のための体制を強化しています。また、お客様の声に常に耳を傾け、いただいたご指摘を改善に活かし、対応をお伝えすることでお客様の再購入意向を高めるよう、グループ一丸となってお客様の信頼と満足を得られる商品を提供していきます。

主な取り組み

安全・品質に関する予防と監視

国際規格「FSSC22000認証」取得と遵守

食品安全マネジメントシステムの国際規格「FSSC22000」に基づき、HACCP手法を用いて、危害分析、管理方法の決定、また内部監査や定期監査による運用確認を行っています。新規設備を導入する際にも、事前に製造現場を巡回し、危害分析を行うことで、リスクを未然に防いでいます。FSSC22000認証は、カルビーグループ国内工場13工場で取得しています。

A・A・O(エイ・エイ・オー)活動

カルビーは過去に商品への異物混入事故を起こし、大規模な商品回収を行いました。この過ちを繰り返さないために、お客様に安全(A)で安心(A)できる商品をおいしく(O)召し上がっていただくため、毎年、全社活動を実施しています。過去の商品回収の事例を振り返ることで、全社での従業員の食品安全意識の向上につなげています。

安全・安心な商品提供のための仕組みづくり

お客様に安全・安心な商品を提供するために、異物混入防止対策として、X線検査装置や金属検出器の設置および製造現場でのモニタリングカメラの導入など、さまざまな取り組みを行っています。一部の包装工程においては、原材料表示の誤りを防止するため、商品の中身と包装フィルムの一致を確認する“間違い防止照合システム”を国内生産ラインに導入し、運用しています。

画像:間違い防止照合システム
間違い防止照合システム

商品パッケージ表示の校正作業の一部を自動化

商品パッケージには、原材料やアレルゲンといった、お客様にとって非常に大切な商品情報が表示されており、食品の法令遵守の観点からも間違いがあってはなりません。カルビーでは、従来は商品パッケージの校正作業を人の目で行っていましたが、作業の一部を自動化する独自のシステム「CAPS」を株式会社Tooと共同で開発・導入しています。このシステムは2021年からポテトチップスなどのピロー包装から順次導入し、パッケージ表示ミスの削減および業務負荷の低減につなげた取り組みを継続して行っています。

画像:校正部分に問題がないことを黄緑色のラインで示しています
校正部分に問題がないことを黄緑色のラインで示しています

運用イメージ
運用イメージ

1袋単位のトレーサビリティシステムを構築

従来は、製品に使用する原材料、製造工場の製造時間・製造ラインをもとに各種情報を把握していましたが、株式会社イシダと共同で製造工程内に複数の監視機器を導入し、データ連携により1袋単位の情報を一元管理できる新たなトレーサビリティシステムを構築しました。2022年7月から湖南工場における一部製造ラインでの運用を開始するなど、今後は他工場への展開に向けて取り組んでいきます。お客様が購入された商品に関するお問い合わせに迅速に対応するために、一元管理された情報の蓄積や各工程での作業状況の見える化を行い、製品の状態の精緻な把握と品質向上に繋げていきます。

海外グループ会社・海外サプライヤーの品質管理支援

品質保証本部と海外部門との連携を強化し、海外グループ会社および提携先工場に対して、品質管理体制の強化を進めています。海外のグループ工場に対しては、「カルビーグループ食品衛生標準」に基づいた工場の食品衛生監査を実施し、日本の品質保証を海外にも展開しています。また、輸出入規制やパッケージ表示義務などの規格・基準は各国で異なるため、現地に合わせた管理体制を整えています。海外サプライヤーを新規採用する際は、審査を現地で実施しており、品質要件を満たしていない場合は改善指導を行い、 改善できない場合は採用しません。加えて、使用している輸入原材料も定期監査を実施し、原材料から品質を保証できる体制を構築しています。

残留農薬への対応

原材料の安全性を確保するため、農場での適切な農薬の管理と、法令に則った自社の基準による原材料の残留農薬検査を行っています。

品質に関わる従業員教育

商品企画・開発担当者向けの勉強会(表示勉強会、原料規格・製品規格基準勉強会など)を毎年定期的に実施しています。工場においては、次世代を担う品質保証課長の教育プログラムとしてキャリア教育の実施を行い、工場全体の品質レベルの向上を目指しています。

安心への取り組み

食物アレルギーなどへの対応

食物アレルギーのリスクをなくすことは食品企業が細心の注意を払って取り組むべき課題です。工場ではアレルゲンの混入がないよう清掃を徹底しています。商品パッケージに見やすく分かりやすく表示する工夫を続けるとともに、一部商品においては、ホームページ上でアレルゲン情報を掲載しています。今後はさらに掲載商品の拡大を進めていきます。

お客様の声に応える取り組み

変化するライフスタイルにあう商品をつくるためには、お客様の声を聞くことが大切です。カルビーはお客様相談室にいただいた声に向き合い、より良い商品づくりやコミュニケーション活動に真摯に取り組んでいます。
カルビーでは、商品ラインナップの多様化に伴う喫食年齢への問い合わせや、消費者庁からの食品による子どもへの注意喚起の通達などを鑑み、商品の喫食リスクや安全性への見直しを行いました。代表的な商品については、お召し上がりの際のおすすめ年齢をホームページで紹介しています。一部の商品については、商品パッケージにも対象年齢を記載し、安心してお召し上がりいただけるよう情報の提供を行っています。

写真:お客様相談室ホームページ

5つのマテリアリティ

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